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Astrology

ハウスとグランドクロス

Category:占星学・応用知識

もともとのホロスコープでグランドクロスやT字クロスを持っている場合、それらが入っているハウス同士の緊張になるわけですので、それが
1・4・7・10宮のアングルで起きる場合、これはつまりASC-DES軸とMC-IC軸のことですから、両親問題がその人の結婚や対人関係に影響してくるし、自己イメージにもつながってくるわけです。要するに、親との関係が何かしら問題がある場合、仕事にも影響してくるといった具合になります。

そのままこれらのハウス内に惑星が入っている場合も、やはりアスペクトしていなくても同様の意味合いがあると考えられます。そしてそれらが角度を取っていて実際にグランドクロスになっていた場合はより一層影響が強くなるということになります。

2・5・8・11宮のサクシデントで起きる場合は、2宮は自己承認(自信)で8宮は他者承認(相手を尊重し、ほめてあげることができるということ)で、5宮は与える愛で11宮は受け取る愛ですから、これらが相互にグランドクロスにハウス上なっていますので、自己確認がきちんとなされないと自信が持てないため、自由に人を愛することもできないし、自信がないので人からの愛情も信じることができないため、人間関係に問題を生じやすいというクロスになります。これも、実際に惑星が入っている場合はもちろん角度を取っていても取らなくても影響します。

3・6・9・12宮のキャデントで起きる場合は、考え方(3宮)に問題があると、仕事でストレスを感じやすく、そうすると病気に(12宮)なってしまうし、考え方やコミュニケーションが未発達だと専門教育にも問題が生じやすく、学歴が伴わないと仕事もうまくいかないとか、協調性を欠いたりしやすいといった関係が出てくるということになります。

さらには、惑星が入っていないハウスの場合、何度も述べているように、そのハウスのカスプの主星がどのハウスに入っているかということで見ていきます。

私自身は、2・5・8・11宮に各一つずつ惑星があり、2宮は金星でほかの惑星と凶角にはならないのですが、5・8・11宮はT字ですし、2宮にあるキローンを入れるとグランドクロスになるので、やはり自信のなさから恋愛に関して特に自信がないので、愛することもへたくそだし、自分は愛されないとどこか思っているようなところがあったので、このサクシデントの問題は非常に納得がいきます。

主星でつないでいくと、2宮の金星は11宮と6宮の主星ですし、5宮の火星はそのまま5宮に入っていますので強く出ますし、8宮にある天王星は9宮の主星ですし、11宮にある海王星は4宮の主星になります。ですから私は、金星は6宮というより11宮の方が影響力があると思われますので、11・5・9・4宮が問題のあるハウスということにもなるという理論です。
要するに、4宮での母親に愛されているという確固たる自信がどこかもてないため、人を愛することもどこか不器用で、愛されるためには頑張って賢くなろうとするという9宮が関係してくるというように読んでいきます。
上述の1・4・7・10宮のように、家庭の問題が職業選択にはあまり影響しないのですが、このように変則的に家庭の問題が恋愛問題の障害になっているというのが私のケースでしょう。

ハードアスペクトを組んでいるハウスを問題視していき、惑星が入っていないハウスは主星を見ていくのです。私の場合、月と水星のタイトなスクエアも非常に強く出ているのですが、これは1宮と9宮ですが、そのまま見るよりも、1宮の水星が7宮の主星であり、9宮の月は8宮の主星だと考えると結構納得がいくのです。要するに、8宮の他者承認が7宮の結婚相手である主人に対してうまくいきにくく、ほめることも下手だし、尊重することもあまりできていないと思います。
このスクエアを克服するために私は1宮と9宮というやはり自己実現のための勉強や研究などにいそしんできたのだろうと思いますが、上記のサクシデントのクロスがあるために、愛情問題全般は置き去りになるのだということです。

要因を考えていきつつ、克服してくわけですが、私の場合はやはり、愛情問題の根源に、母親との関係があるように思われます。母ひとり子一人で来たので、確かに絆は強いのですが、共依存は否めないのです。2宮の金星はグランドトリンにもなっていますので、5宮の火星をうまく使えば、人を本気で好きになってそれを積極的に表現できればきっと自信につながるのですが、金星はドラゴンヘッドとのみ90度ですから、以前述べたようにドラゴンヘッドは母親を示すので、母親の愛情に問題がありますから、異性を好きになったら母親に悪いとか、そういった思いを抱きやすかったところがあります。
その呪縛から解き放つため、自分は愛されているのだということを確認できるといいのですが、11宮は海王星でこれが4宮の主星になっているため、愛されてもどこか孤独感を感じてしまいます。(海王星は孤独感を抱く惑星です)
要するに「居場所」がハッキリした時にやっと解き放たれます。

このようにセッションをするにはやはりこれは一回では難しいし、一般的に運命を読むとか未来予測ではないので、非常にクライアントさんとの会話を重ねていくうえで気づきがあるという感じになります。

本来やっていきたいカウンセリングの一つの方法として、非常に興味深かったので・・・。

Keyword:家庭・子育てカルマアスペクトハウス

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