占星学の玉手箱

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Astrology

ネイタルチャートとソーラーチャート

Category:占星学・アラカルト

出生時間が分かっている人はもちろん、ネイタルチャートを中心に運勢を読むのですが、やはり相談に来られた場合、その人自身は出生時間がわかっていても、恋愛のお相手とか、好きな人などになってくると、出生時間までわかる人はあまりいません。
なので、どうしてもソーラーチャートで観るということは7割ぐらいは出てきます。
この「ソーラーチャート」というものもいろんな理論があり、私はスターゲイザーでいうところの「ソーラーサインチャート」というもので、太陽の星座のあるサインの0度をアセンダントにもってくるやり方をしていますが、「ソーラーチャート」はスターゲイザーだと太陽の度数をアセンダントにしてそこから30度ずつの等間隔にチャートを書くというやり方もあります。私はこれは「概算日の出チャート」といういい方をしていますが。

西洋占星学は西洋がやはり主流のせいか、勉強していても完全に出生時間の分かるデータも、外国人のものが多いため、正直文化も違うし、運勢を読んでいる資料を観ても、日本人になじみのない内容になっていたりしますので、ピンとこないのです。

ソーラーチャートを詳しく分析している本というのが少ないのですが、一般にはハウスは見ないで、アスペクトのみで分析するという感じです。
ただ、「今月の占い」とか「上半期の占い」などの場合は、一つの星座の人をひとまとめに書きますので、ソーラーチャートでの分析にならざるを得ないため、例えば今年の上半期は2月~6月ぐらいまでの間トランジット金星が牡羊座を行ったり来たりしますので山羊座の私のソーラーチャートでは、4ハウスを行き来します。しかも2月は火星も牡羊座を通過しますし火星は牡羊座の守護星で強く出ますから良いことも注意すべきこともすべてが家庭に関することになりがちです。

私は1宮に太陽があるので、ソーラーチャートとネイタルチャートのハウス分割がほぼ同じになります。
なのでこの二つのチャートをいまいち両方検証するという作業はしないで済むところがあるのですが、一般には両方検証してみる必要があると思います。

で、どっちを優先すればいいのかという疑問も生じると思うのですが、実はどっちも正しいのです。
でも、やはり出生時間が分かる場合は、ネイタルチャートでのハウスは正しいですから、ハウスの問題に関してはそちらを優先していると思います。でも、大惑星に関してはやはり、長期にわたり移動しませんから、自分のソーラーチャートで(ソーラーチャートは1宮が必ず自分の太陽星座なので)アングルの位置に来ている場合は、ネイタルでどのハウスであったとしても重要だと思います。
簡単に言えば金星牡羊座滞在中は活動宮にとっては何かしらあわただしい気分にはなると思います。

統括すると、やはり個人的な動きを見るための、パーソナルプラネットに関してはネイタルチャートで分析する方がいいと思いますが、ソーシャルプラネットやトランスサタニアンに関しては、ソーラーチャートで読むのもかなり合致するのです。
ソーラーチャートではやはり、トランジットの惑星と、太陽との角度で見るといいでしょう。2017年2月は太陽と水星は水瓶座を通るし、牡羊座の金星と火星はほぼ合になって進行しますので、水瓶座と牡羊座は60度の柔らかいアスペクトになりますから、概ね火の星座や風の星座にとっては安泰だし、土星のある射手座にとっても水瓶座と牡羊座は60度ですので土星の影響は弱まります。

トランジット木星も天秤座なので、やはり活動宮の人にとっては吉凶混合運で刺激的な時期になります。(木星・冥王星・天王星のTスクエアがずっと形成されますがそこに牡羊座の金星・火星がからむため)
三区分で見る方法は、やはり非常にわかりやすいなと思います。

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