占星学の玉手箱

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Astrology

過去と未来

Category:占星学・アラカルト

以前、土星と天王星のことについて、土星がブレーキで天王星がアクセルだというようなことを書いたかと思います。
確かにそういう見方もありますが、それだけではないのが惑星の意味合いです。

土星は山羊座の守護星ですから、山羊座は「時」をつかさどる星で、じっくりと物事を熟成していくような忍耐力を要する星です。過去を振り返り、しっかりと地に足をつけて着実に進むというのが真骨頂でしょう。

一方天王星は水瓶座の守護星ですので、革新とか個性とか、斬新さを示す星です。さらに、水瓶座はヒューマニズムに富む星で、博愛精神を伴う性質があります。要するに未来を見据えて新しいものを生み出す力を持っています。

山羊座は過去をしっかりと振り返り反省しつつ前に進みますが、水瓶座は未来志向です。

この二つの惑星がアスペクトする場合、特にコンジャンクション・スクエア・オポジションになっている場合ですが、一旦古い自分をリセットして、自己再生を図る必要性があります。
それが入っているハウスにおけるテーマに対してのリセットが必要になります。

私は山羊座だし、土星が強化されているので、過去にこだわるタイプではありますが、あまり未来志向ではなく、博愛主義でもないし、天王星の影響はあまりないかなぁとずっと思っていました。
でも、ノエルティル式で観てみると、土星と天王星は165度のクインデチレです。

強いこだわりを示すこの165度、私が過去にこだわるのは実は後ろ向きなものではなく、未来を見つめるためには過去ときちんと向き合って、捨て去るべきものはきちんと捨て去る必要があるということなんだなとやっと気づきました。
しかも、1宮土星と8宮天王星ですから、自己表現をどうしてもあまり活発にしようとしない傾向がありますが、8宮における他者肯定が歪んでいるせいかもしれません。他者肯定はできるのですが、あまりにも未来志向すぎるとか、博愛主義すぎる人や考え方をあまり肯定できない面があります。
でも、人生においてそれこそ必要なことで、過去をきちんとリセットしなければ他者肯定もできないのかもしれないと思います。

自分も完璧ではないので、何か嫌なことがあっても、相手を否定してしまうのではなく、自分にも何らかの原因があったことを認めれば、過去の事象などどうでもいいことになるのではないかなと思いました。

たとえば私自身があまり快く思っていない人と、私の友人が仲良しであるケースなどを知った時、どうしても自分の友人なのになぜ?と思ってしまうことがありますが、友人はだからと言って私のことを快く思わないというのではないはずです。友人にとっては、私が苦手な人でも、大事な人だったら、なぜ大事なのかを知って、その人のいいところを見出すチャンスなのではないかとも思いました。

こういう形で過去を清算して未来に進む・・・これが、土星と天王星のアスペクトの意味なんだなと思ったので、アクセル-ブレーキの考え方とはまた別の角度から観るのも面白いと思いました。
8宮天王星と木星のスクエアに対しての「散財傾向」に歯止めをかけてくれるという意味では土星のブレーキは大事ですが、人間関係においてはやはり人に対しての考え方を狭めてしまう恐れがあるので、(木星とのスクエアは歪んだ他者肯定に拍車をかけてしまう)その場合は、自分の過ちやコンプレックスなどとしっかり向き合って、そういうところを改めた上で人と関わるとすんなり人を認めることができると思います。

とはいえ、難しいことなのですが・・・。
1宮が土星ですので、やはり自分自身に課題がありますから・・・。

土星は、古典占星学では、水瓶座の守護星でもあったので、水瓶座の人道主義は、過去としっかり向き合った上でのものだからこそ、ゆるぎないものがあるのでしょう。ノーテンキに未来だけを見ている星では決してないということですね。

Keyword:山羊座水瓶座土星天王星性格カルマアスペクト

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