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Astrology

ハードアスペクトの基本の見方

Category:占星学・アラカルト

アスペクトはなかなかいろんな理解の仕方がありますし、どれが絶対に正解というものではないので、惑星の意味合いとサインの意味合いを合わせて考えていくのですが、惑星を個々に考えすぎるとわかりづらくなります。
まずは、いつも書いているように、コンジャンクション・スクエア・オポジションのハードアスペクトと言われているものが、「成長するために必要な緊張」ということで重要になってきますし、実際、トランジットやプログレスでも、このアスペクトを形成しているときに変化は起きるものです。
ただ、その変化の仕方を観る方法としての基本があります。

「今日の運勢」というような場合でも、大まかに12星座で観ていますが、日運は月で見ています。
たとえば、2013年1月23日の月は正午で双子座の18度付近ですので、おおむね柔軟宮から見るとハードアスペクトの位置になります。コンジャンクションは吉凶両面の意味合いがありますから、良いことも起きるのですが、健康面やいろんな意味で敏感にはなっていて、一概にはいいとは言えません。ですから、今日の運勢は、もちろん観方で違いますが、一般的には柔軟宮の人は要注意日ということにはなってきます。

そのように、ハードアスペクトというのは要するに活動宮・不動宮・柔軟宮の3区分でそれぞれ起きることがほとんどです。ここに注目していくことで、アスペクトの解釈はしやすくなるでしょう。

自分のホロスコープでハードアスペクトを探していくといいですが、二つの惑星同士だけではなく、それらがほかの惑星と同時にオポジションになっている場合(二つの惑星のスクエアがあり、その片方がほかの惑星とオポジションになっていればT字クロスです)は、3つの惑星を同時に観ていくわけです。
惑星間の葛藤のメカニズムは大きく3つに分けられます。

・活動宮でのハードアスペクト・・・いわゆる「丁々発止」が行われる。価値観を動かそうとするサイン同士なので、違う価値観の相手と勢いよくぶつかり合う場合が多く、その分ショックも受けるため、そこから逃げ出したくもなるが時間の経過に伴いまた動きたくなり、またぶつかっては動いて…の繰り返しの中でぶつからずに済む方法を模索しながら学んでいく(フラットチャートでいうところのアングルハウスにあたるからです)

・不動宮でのハードアスペクト・・・それぞれの価値観にこだわりをもちつつゆっくりと進んでいくので、長期的展望が必要。別の価値観を持った相手もしくは対象と向き合った時にどちらも動かないという、にらみ合い、おしくらまんじゅうのような状況が発生するが、時間をかけて相手の価値観を受け入れることで洗練した価値観になっていくことを学ぶ(フラットチャートでいうところのサクシデントハウスつまり人間関係のハウスだからです)

・柔軟宮でのハードアスペクト・・・相手に合わせて動くことがテーマなので、お互いが譲り合ってどちらも動けなくなって方向性がわからなくなって混乱状態になりフラストレーションが起きる。そしてあちこち分散してしまうが、時間をかけて洗練していくと中心となるべきものがなんであるかがわかってくるので、適応力や応用力が養われることでクオリティが高まる(フラットチャートでいうところのキャデントハウスだからです)

この場合、星座が何座かということを考えるよりも、3区分の性質は同じだと捉えた方がいいでしょう。
要するに活動宮同士では、ぶつかることを恐れていては成長はないということだし、不動宮同士では変化を嫌っていては前に進めないし、柔軟宮同士では拡散したままでは焦点ボケになるだけなので核となるものを求めるべきだということになります。
たとえば、私と主人が喧嘩をする場合、今までずっとお互いの太陽が山羊座と獅子座で150度だからかと思っていましたが、それは全くの別物ととらえれば理解しやすいので、むしろ私の太陽と主人の月の蟹座が活動宮でのオポジションになっているところで喧嘩しているように思います。
喧嘩を重ねるうちに、私の太陽は主人に対して現実的な仕事面での努力を要求し、主人は私に対して家庭的な面を求めているのだとわかってきたので、よくあるパターンですが「亭主元気で留守がいい」の状態で、私が家事をちゃんとしていれば摩擦は少ないんだとわかってきました。

尚、主人と母はどちらも太陽が不動宮ですので譲らない頑固さがあります。これは相手の価値観をなかなかお互いが認めないので、まだまだ発展途上です。
意思決定の星には私は不動宮がないので常に間に挟まり、結構ストレスになりますが、柔軟宮が多いので外に向けて逃避的な面はやはり出てきます。
ただし、私自身、アセンダントに載っている水星とMC近くの月のスクエアが柔軟宮であるので、本来の自分と社会における自分との葛藤が常にあり、ついつい逃げてしまうのですが、中心となるものをやはり私のアイデンティティが仕事における自己の確立でもあるし、仕事面を中心に据えていけば、迷いが少なくなってきます。家庭に重きを置こうとすると仕事がないがしろになることの方がストレスになるようです。

家庭の方は主人が要求していることだけを表面的にやっておくことにとどめ、やはり主体は仕事だと考えた方が私自身のフラストレーションは起きにくいなと理解できました。それが徐々に家庭重視にならざるを得ない状況が発生するのでストレスはなかなかぬぐえませんが・・・。

このように、成長するにつれ、どの星をどう使うのかということがわかってきます。

苦手な相手と対応する場合にも、この考え方は基本になると思います。恋愛などの場面でも大いに活用できると思います。

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