思いやりは想像力

思いやりは想像力だという言葉があって、なるほど！と思いました。

占星学で想像力と言えばやはり海王星なのでしょうけど、海王星が強く働いている人はやはり想像力豊かだなぁと思います。

私は海王星にはアスペクトが少ないので、自分で開発するしかありません。だから、決して強いとは言えませんから、想像力は欠落している方だと思います。

そしてその思いやりは人が何を求めているか、何を悩んでいるのかを想像力を働かせて理解することだそうです。

その人の本当に求めているものは当人にしかわからないのですが、それでも、私自身が今年になって結構トリプルパンチでいろんなことがあって、正直キツイ状況は変わりません。
でも、そんな時になぜかしら適切なアプローチをくれる人って必ずいるのです。

きっとそういう人は想像力にたけていて、つまり、思いやりにもたけている人だと思います。

一般的には「情」は水の星座が司ります。
確かに私の今月の状況に対して適切なジョブ（たいていはメールですが）をくれた友人はほとんどが水の星座にライツを持った人です。
あとは意外ですが、風の星座の人も、ふっと私を楽にしてくれました。
水と風はともに形のないものです。だから、「フィーリング」で物事を理解するタイプなので、想像力は発達しているかもしれません。

クールと言われる風の星座ではありますが、人が構ってほしいタイミングとか、悩みを聞いてほしいタイミングを非常に感覚でわかっているところがあります。
「どうしたの？」というような押し付けは、自分が嫌いだからか人にもしませんが、タイミングよくアプローチをしてくれるというのは単なる偶然でもないように感じます。

私は風も水も、さらには海王星もあまり発達していないので、そういった思いやりにはどうしても欠けるかもしれないなと思うことが多々あるのですが、想像力を養うのはハウスで言えばやはりターミナルハウスとしての４・８・12宮だろうと思います。
私は12宮の木星を使ってこの仕事を長年していますが、4宮は空っぽだし、8宮には天王星があるのでちょっと想像力とは違うような気もします。（創造力の方には使えるかもですが）
木星も、魚座の副主星ではあるし、私の統治星ではあるので、占いという仕事面ではある程度思いやりもむけられますが、プライベートではなかなか12宮だけに使えないのです。

自分が輝くという意味では、確かにターミナルハウスに星が多いと弱くなるのですが、人を癒し、ほっとさせるという意味合いでは非常に生きてくると思います。

私のような仕事で、相手の心をつかむにはやはり「自分を薄くする」というのが前提になります。
私はアングルも1宮のみ強調されているので、自我は強いですが、その他の活動力はさほどありません。
あくまでも個人の管轄内で動くタイプです。
どちらかといえば、１・５・９宮という、火の星座のナチュラルハウスになっている「生命宮」と言われるハウスに星が多いので、創造力はあり、直感において動くことはできます。
でも、それはややもするとひとりよがりにもなるし、タイミングはずれてしまう場合があります。
火の星座の人はどうしても自分主体の生き方をするので、メールでも内容が自分のことが多くなります。
相手のことを理解するという前に自分をわかってほしいという思いが強く出ると思います。

人はしんどい時はやはり人を受け入れる余裕はなくなりますので、「自分」を前に出されすぎるとしんどくなることがあります。
その点、風の星座は客観的に自分のことも観るし、水の星座に至っては、人のことを先に考える傾向があるので、自分は薄くなると思います（活動宮の天秤座と蟹座はやや自分が出ますが）。

人を楽にする星座は必ずしも真面目であったり、頑張り屋であったりする必要はなく、案外、「適当」でもいいから、自分を薄くしているような人なのかなと今回自分自身が深い悲しみの中にいて感じました。

私自身も誠実さをモットーにしているのですが、そこにはどうしても「自分を理解してほしい」みたいな面が多い気がします。
相手を楽にするには、そういう自分の姿勢より、相手をいかに思いやるかという海王星の幅の広いスタンスが要求されるんだろうなと感じたのです。

なんと、海王星も今魚座にいますが、キロンも魚座にいます。魚座があまりにも過剰だと、同情みたいにおぼれてしまうと思うのですが、それでも人を思いやる気持ちというのは非常に海王星魚座の「カオス」状態も、案外物事を決めつけないという意味では人を思いやっているのかもしれません。