占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. 財運と蓄財能力

前のページに戻る

Astrology

財運と蓄財能力

Category:占星学・アラカルト

「金運を観てください」という質問も多いのですが、ただ、2宮とか金星(財布の中のお金)・木星(銀行のお金)の状態だけを観るのではないので、なかなか難しいのです。

以前にも書きましたが、2宮にいくら木星や金星があっても、アスペクトが悪ければ単に散財しやすいとか、お金に対して無頓着で大盤振る舞いをするという意味にしかなりませんし、土星があっても金運が悪いのではなく、質素で節約家ではあるため、案外「ちりも積もれば」で堅実に貯蓄を増やせるのです。

2宮に惑星がないから金運がないのではなく、その場合あくまでも大事なのが2宮カスプの主星なので、それが木星や金星だったりすると案外金運はいいのです。

さらには対極の8宮が良ければ、結婚後金運がアップしますし、安定します。

ひとことで金運と言っても、蓄財能力なのか、一獲千金を狙う運なのか、大富豪になれる運なのか、といろいろあるかと思います。

一般には金星の角度が悪くない場合は、食べるには困らない程度の金運は約束されています。
ただ、入っているハウスや、品位などいろんなことを観ると、それでも違いはあります。
私も2宮に金星があり、角度もいいのですが、あくまでも自分一人で生活していく金運はあるのでしょうけど、カスプ主星が土星ですので、節約は余儀なくされるし、結婚後の金運が8宮の天王星と木星が90度ですから結婚後お金で苦労しますし、あくまでも自分で収入を得ないといけないため、タナボタ的な金運は皆無です。

一獲千金型は5宮に吉星があり、角度がいい場合でしょうけど、冥王星などがある場合は、極端に出ますので、億万長者になるかあるいは一文無しになるかと言ったケースが出てきます。

木星を「財運」と一般には言いますので、ライツと木星の調和座はやはりある程度の財運は約束されています。(コンジャンクションも含む)実際、有名人には非常に多い配置です。
2宮にあって角度のいい木星は「実家が金持ち」という場合が多いですし、8宮の木星は結婚相手の金運がいい場合が多かったりしますし、そうでなくても結婚相手の家からの援助が多かったりします。

ただ、上記の財運があっても、本人の蓄財能力に難ありだと、金運そのものがあったとしても苦しい目にあってしまうでしょう。
蓄財能力は一般的には土星で観ます。

土星があるサインやアスペクト、入っているハウスによることが大きいでしょう。

私の場合だと、射手座29度にある土星は1宮ですから、自制心がモノを言います。でも、29度という「涙の度数」でもありますので、お金がなくなることがコンプレックスになりやすく、なまじ金星が2宮にあるということもあり、蓄財能力は高いとは言えません。射手座ですから、ドーンと使ってしまうことがあります。

ただ、29度にあるこの土星は私の太陽の主星でもあるし、「真我の表示体」(もっとも度数の大きい惑星のこと)でもあるので、自分の意思決定に大きく関わる惑星です。
土星をうまく使えば蓄財能力はあるわけですから、金星の誘惑に負けないことが大事であるのと、お金がないということを自らのコンプレックスにしないようにすることが大事ではあるでしょう。

ついつい2宮の金星で、洋服やアクセサリーなどの宝飾品を買う傾向があるのですが、土星でむしろ質素にしながら、つつましく生きる方がいいというわけでしょう。

ただし、射手座の土星なので、本や勉強に関するものにはケチらない方がいいでしょう。

ここでも、ソフトアスペクトはやはり気の緩みが出やすく、ハードアスペクトがあるほうが抑制できるということだと思います。
ただし、土星に対して吉角が多い場合は蓄財能力に優れていると言えますので、いつなんどき、お金に困っても虎の子があるということでしょう。

蓄財能力を自制心ととらえる土星の観方の一つだと思います。

土星についてはいろいろ語ることも多いので、また書いていこうと思います。

Keyword:2ハウス8ハウス 木星土星金運

占星学講座に参加してみませんか?