占星学の玉手箱

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Astrology

理論の統合

Category:占星学・アラカルト

占星学を使ってホロスコープを解読する場合、単に一つの理論に固執すると訳が分からなくなってくる場合があります。
占星学の理論は一つではないし、どれが絶対的に正解という決定的なものでもないので、やはりいろんな理論を組み合わせつつ、いいと思うものを選択していけばいいと思います。

たとえば、ソーラーチャートではハウスを読まないという説もありますが、一般に、原稿などで「今月の運勢」というように書く場合は、各星座の運勢を読むのに、ソーラーチャートでハウスを当てはめて読む場合がありますし、私自身はやはりハウスを一応観る方です。
これもまた、どちらが正しいというのでもないので、自分でしっくりくる方を選択すればいいと思います。

方角の観方にしても、単純に牡羊座を東とみる方法もあれば、ASCの方角を東と観る方法もあります。これもどちらも正解ですから、やはり総合的な判断を要します。

さらには、以前記事に書きましたが、「真位置」と「平均位置」というもので、リリスなどの場所が結構変わってくるので、これも、どちらも観るべきではありますが、誤差的に、たいてい隣同士のハウスになります。
こういう場合、前のハウスは、後ろのハウスから数えて12番目のハウスになるという考え方をすると、後ろのハウスの隠れた問題点だとみることができるので、リリスがどちらのハウスにもまたがってしまう場合(真位置と平均位置で)などは、この考え方を適用し、その、隠れた問題点というのをリリスの意味するところの「因縁」ととらえてもいいのではないかと思います。

私自身、平均位置ですと、リリスは5宮ですが、真位置だと6宮になります。で、6宮の示す健康面に対しての因縁つまり健康を害する要因になりうるのが子供の問題だと言えます。このように考えると非常にしっくりきます。要するに子供のことに対する確執がストレスになって健康を害しやすいということです。

また、これも以前述べましたが、5度以内ルールに基づく惑星も、やはり後のハウスの影響を受けますので、5度以内にある惑星は、そのハウスと後のハウスの意味合いと両方を考えてみるべきだと思います。

MCやASCに対しては5度以内の惑星は、特に重要で、MCの5度以内は9宮にありますが10宮の意味が大きいし、ASCの5度以内は12宮ですが、1宮の意味が大きいと思います。でも、やはりこれらは、MCの5度以内で1宮にある惑星や、ASCの5度以内で1宮にある惑星の方が意味的には強いと言えます。
やはりハウスの最初の5度ぐらいにある惑星はそのハウスの意味が最も強まると言えます。

アスペクトでもオーブは人によっても本によっても結構違いがあるのですが、タイトなものほど意味が強いのは当然です。

ここで書いている私の観方がすべて正しいというものでもないですが、一つの方法論としては知っておいてもいいかもしれません。
皆さんが、これはしっくりくるなと思うことだけをピックアップして、自分自身の心地よい読み方をすることが、クライアントさんの心を揺さぶるものなのです。

火や風の星座が主流になっている人には比較的バシッと伝えますし、明確に吉凶を言う場合もありますが、やはり地や水が主流になっているような人には、柔軟に伝えるようにしていますし、それらが混合になっているような人には言い方を工夫します。

すべての人に長所も短所もあるように、ホロスコープにも長所と短所は必ずあります。
一見するとハードアスペクトばかりでちょっと落ち込んでしまうようなホロスコープでも、それは人よりも確かにハードな状況に置かれる確率は高いけれど、それをクリアした場合、普通の人以上に成功する確率も高いということなので、あながち不幸だとは言えないのです。

やはり、いろんな理論を駆使しながらその人に伝えていくということができるので、占星学は非常に有意義な学問だと思っています。

Keyword:アセンダントMC アスペクトハウス4区分

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