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Astrology

牡羊ポイントは危険度数

Category:占星学・アラカルト

牡羊ポイントと呼ばれているものは、「活動宮の0度の前後1度」をさします。つまり、柔軟宮の29度~活動宮の1度までの間にある惑星がこの、牡羊ポイントと呼ばれるポイントに属します。
一般的にはここにある惑星は吉凶に関わらず意味が強まります。

私の土星は射手座29度なのでこの、牡羊ポイントにあります。
1宮にあるし、非常に強い意味合いを持っていることは、常々感じています。

実は、牡羊ポイントは同時に、クリティカルディグリー(危険度数)にもなっていることも影響しているのではないかなと思います。
クリティカルディグリーというのは、月の平均進度(大体28日周期で月は動くことを考えて、360度を28で割った約13度を運の変わり目としている)によるものですが、活動宮0度、13度、26度
不動宮9度、21度
柔軟宮4度、17度
のオーブ3度ぐらいにある惑星は、その出来事のシグニフィケーターになっている場合(事故なら火星や天王星などが表示体としてのシグニフィケーターであるという)危険であると読みます。

上記の牡羊ポイントはすべてこの危険度数に含まれていますので、やはり事故や事件など、悪い暗示を強めてしまうことになります。

昨今衝撃的な事件として二つの例が挙げられますが、どちらもがこの牡羊ポイントと危険度数に絡んでいたのです。

ひとつは、ものすごくショッキングだった、桜塚やっくんの事故死。
彼は天秤座1度(活動宮0度)に太陽を持ち、その他、月、金星、火星、冥王星と5個の惑星が天秤座にマジョリティとしてありました。アスペクトは比較的ソフトアスペクトが多く、彼の人柄の良さを物語っていますし、だからなのか、逆境には弱いところもあったように思います。
マジョリティというのは、いい星が来た場合には、それらの惑星すべてに絡んできますが、逆に事故など悪いことが起きる場合にもすべての惑星が絡んでしまいますので、彼の火星や冥王星は同時にこの日は、天秤座の新月でもあったため、太陽と月が合になっていて、彼のマジョリティを刺激していました。さらに、この日の新月はトランジット木星(蟹座19度)、天王星(牡羊座11度)、冥王星(山羊座9度)とグランドクロスを形成していたのもあって、天秤座にマジョリティを持つやっくんはまるで天の声に呼ばれたみたいに天国に逝ってしまったような気がする事故でした。

さらには、8日奇しくもやっくんの事故と同時刻ぐらいの16時50分に起きた、三鷹市でのストーカー殺人の犠牲になってしまった18歳の鈴木沙彩さんもまた、蟹座0度に太陽を持っていました。(活動宮0度)
彼女の場合もまさに、この日はトランジットのリリス(性犯罪ですので)が双子座29度にあり、彼女の太陽と合になっていて、クリティカルディグリーで、牡羊ポイントにありました。しかもトランジットの月は彼女のネイタル冥王星とも合で、ソーラーアークの太陽とトランジット木星が合で、一見すると楽観的な日ですが、木星というのは、ついついよいことにのみ目がいくため、安心してしまう場合があります。彼女は警察や学校にも相談していたのですから、この日、一人になるべきではなかったと思います。

どちらも、太陽が牡羊ポイントにあったことも関係しているといえるような事件です。

活動宮の人にとっては、上記トランジットの大惑星のT字クロスは何かしらからんでくるので、結構ハードなのですが、もともと活動宮は、何かしら動くことでぶつかって解決策を見出すタイプなので、じっとしていても埒があきません。上記の危険度数にぴったりはまらない場合は、何もしないでは解決できないのですから、何かしら突き動かされる感情はあろうかと思うので、動いたほうがいいとは思います。

ただ、やはり上記の事件のように、ライツやアセンダントなどが牡羊ポイントにあるような人は要注意時期であることは確かですので、その動き方がフライングにならないように気を付けなければならないでしょう。

やっくんも鈴木さんもどちらも芸術性に優れた星がありました。まだまだ志半ばなのに本当に残念です。
ちょっと、どちらもスピリチュアル的な要素があるような事件に思えてなりません。

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