占星学の玉手箱

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Astrology

赦し、手放すこと

Category:占星学・アラカルト

人は日々、変わっていくものだしそれを「成長」と呼ぶのかもしれませんが、変化の速度は人それぞれなので、その違いに戸惑うことも多々あります。
変化に伴い関わっていく人間関係も変化するのも当たり前ですから、人間にはキャパは限られていますし、その中で過去の人間関係を淘汰していくのも当たり前になります。

断捨離という言葉がはやって久しいですが、これは人間関係にも当てはまるんだろうと思います。
でも、人を断捨離というのは、ちょっと不適切な言葉ではあります。

過去を切り捨てて前に進む…ということは確かに大事なのですが、人を切り捨てるというのはちょっと違うような気もします。
成長に伴い、過去の人間関係が不必要になるというケースは確かにありますが、そういう場合「卒業」という言葉が適切なのではないかと思うのです。

時間の経過に伴って、お互いにやっていることも考え方も違ってくるので、疎遠になる関係の人はいますが、本質が変わったのではないのですから、心底信頼関係があるのなら、「相手が変わってしまった」と嘆いたり、「自分から離れて行く」と勝手に思ったりしないのだと思います。
でも、なぜか人はそこまで信頼というものを強く持つことは、家族間ですら難しいのです。

私自身、過去に執着するつもりはないのですが、やはり釈然としない関係性はあります。
人が離れて行く場合、その理由がハッキリしない場合、なぜなのかと原因ばかりを求めてしまいます。

でも・・・物事には原因と結果は確かにありますが、結果と言うのはただそこに存在しているだけであって、それがいいとか悪いとかいうことはないのです。
その原因を勝手に推測し、良し悪しを決めているだけなのです。
原因というのも、自分が思っていることとは全然異なる相手側の原因である場合だって多いのに、独りよがりになる場合は多々あります。

その結果としてその相手が離れて行ったとしてもそれ自体は事実としてそうであるだけで、原因が自分にあるとは限らないわけです。

離れるとか別れると言ったことは、12宮の管轄ですが、単に喧嘩別れというのではなく、お互いに進むべき道が違っただけと言う場合、「赦し・手放す」ということもまた、12宮の大きな役割になっています。
どちらが悪いのでもなく、ただ時間の経過でお互いに求める方向が変わっただけのことなのですから、そのことを認め、手放せる勇気を持つことが12宮の大きな意味だと思います。

11月末から12月にかけて、アセンダント射手座の私にとっては、12宮に惑星が通りますので、いつもこういう課題にぶち当たります。
もともと12宮に木星がありますので、比較的「赦す・手放す」と言う作業はできる方だと思うのですが、喪失感情にどうも弱い面があり、これは1宮の土星のせいなのかもしれません。
11宮の海王星もまた、4宮と言う、よりどころを示すハウスの主星なので、結果として悲しみを伴うという感じなのでしょう。

でも、12宮と言うのは確かに現実の鑑定の面では、病気とか事故など、隠れた問題としてよくない出来事を象徴しますが、心理的には手放すことで次のステージに行けるということにもなります。

思い癖とか自分自身の執着のようなものを捨てるには、12宮は非常に手助けになります。
優しくなることで、物事をジャッジしないという魚座的な性質が現れているハウスです。

同時に自分自身もステップアップしていかなければいけないのだと思います。

Keyword:魚座12ハウス 人間関係カルマ

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