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Astrology

環境がホロスコープに与える影響

Category:占星学・応用知識

以前も一度、リロケーションチャートについては書いたかなと思うのですが、私自身、生まれは東京ですが、4歳で大阪に来たのでもはや50年以上大阪に住んでいることになりますから、大阪生まれと言ってもいいようなものです。
でも、ホロスコープは基本的には出生地で描きます。これは経度が関係しますので、同じ日の同じ出生時間に生まれた人でも、沖縄で生まれた人と、北海道の北端の方で生まれた人とではホロスコープのハウス分割やアセンダントの位置などもかなり違ってきます。

大阪はだいたい東経135度で、東京は139度ですから、4度違います。この経度差がリロケーションチャートではMCの度数差になってきます。
私がもし大阪生まれだったら、太陽が2宮になってきますので、随分変わってきます。

芸能界の人などは、どちらかというと地方の生まれで、東京に出てくる人が多いですから、東京でのホロスコープに良い暗示があったら、やはり東京で成功するのでしょう。
それを利用して、海外に移住する人もいます。海外だともう、ホロスコープは全く違いますから。

私が長年この仕事をしていても、どこかガッツがさほどないし、正直自信もあまりないのはやはり自己承認のハウスである2宮に太陽があるホロスコープの性質を持つ大阪にずっといるせいかもしれません。
太陽はあまり凶座相がないので、守りに入ってしまいます。冒険心があまりないのもきっとそのせいでしょう。
でも、手相でも両手を組んで上に来た方の手が先天的なもので、下が変化する未来の手相だというように、出生地で書かれたホロスコープはやはりその人の先天運ですから、私は自我が強く1宮が主流になるし、自分で自分の食い扶持を見つける独立運を先天的に持っていることは否めない事実です。

でも、もし東京にそのまま住んでいたら、多分もっと自分で起業するとか、精力的に仕事をしていたように思います。

体調を崩しやすいのも、やはり大阪だと6宮に完全に火星があるので、ハードワークになってしまいがちなのかもしれません。火星は私のシングルトンですし、グランドクロスの一角にもなるので、強く出ますし、これをうまく利用するにはやはり関東の方がいいのかもしれないなと、最近よく思います。

一般的には環境というのは自分自身の居場所・ホッとする場所などを観る4宮に示されますが、私は4宮が魚座で主星が海王星ですのでどこか居場所を求めてさまようような人生観があります。家族運が正直いいとも言えませんので、海王星は11宮なので、案外友人などに居場所を見出すかもしれません。

そのように、やはり人が成長するうえで環境は大事だなと思います。

友達で良く旅行する人がいますが、やはり環境を変えることで自分発見があるからなのだろうと思います。ところが彼女のホロスコープを観たらなんと、私の大阪で書いたチャートとほぼ同じアセンダントとMCで、海王星は4宮主星で11宮だったりします。運勢体系は全然異なるのですが、なぜか縁があり、今後もきっと何らかの形でつながっていくと思う人なのですが、こういう共通項を発見するとやはりなるほどと思います。

居場所を求めてさまようなら、いっそ旅をするという彼女のような考えもありかなと・・・。

なぜか出張・出稼ぎの多い私の仕事のスタイルもその辺から来るのかもしれません。
ただ、彼女は風の星座の人なのもあり、旅行はライフワークですが、地の多い私はどうしても定着したがるところがありますから、そこをどう使うかというのもまた、いつも私が言っている「星を使う」ということになってくるのだろうと思います。

先天運と自分で作っていく運とを観るやり方として、リロケーションチャートは有効だし、トランジットなどは今いる場所で書きますからやはり出生図だけで判断できないことってありますね。

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