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Astrology

YODの意味するもの

Category:占星学・応用知識

YODとは、自分の太陽星座や月星座(がやはり主になります)を1宮に置いた場合、6宮つまり病気のハウスと8宮つまり死のハウスとで作られる、結ぶと惑星同士がYの字でつながれるところから来ていますが、自分自身を弱め、殺すつまり自我を抑えるためのレッスンであるかのような試練を与える配置になります。
「逃れられない運命」だということもよく言われますが、セクスタイルになっている二つの惑星がもう一つの惑星と両方150度を形成するせいで、セクスタイルの吉意が弱められ、150度の持つややわかりにくい、理解しがたい意味合いを持ちます。
でも、問題でも、すべての問題が簡単に解けて常に100点満点ばかりだと人間は反省もしないし成長もしないでしょう。
わからないことがあったり躓くことがあるからこそ、頑張って努力するし、それが達成された時の喜びはひとしおなので、より一層頑張れると思うのです。
運命もまた同じで、わからない事や難しいことに直面してこそ、反省し、学習しながら前に進めると思います。

太陽星座に対して6番目と8番目にあたる相手とはやはり自分自身のもともと持っているエネルギーをそのままぶつけても通じない相手になるので、相手を理解しなければ前に進めません。エネルギーは弱められるし、時には殺すことにもなりますが、だからこそ見えてくるものも大きい相性です。
私の場合は双子座と獅子座がそれに当たりますが、どちらの星座の人とも非常に縁はあります。
でも、全く共通項のない相性なので、「だから嫌だ」と避けていてはもったいない相手です。
非常に勉強になることが多い星座で、双子座のある種の「適度な軽さ」と「世渡りのうまさ」に幾度となく助けられています。もちろん、理解できないまま終わる場合もありますが・・・。
獅子座の場合は主人もそうですし、近しい間柄の人に非常に多いのです。きっと、どちらも自我の強い星座なので、自我を抑えるということの大切さを学ぶために家族になったような気がします。
8宮は他者肯定のハウスなので、相手を受け入れることが必要不可欠ですから、そのためには自我にこだわっていては喧嘩にしかなりません。だからなのか、インコンの相性の夫婦は非常に多いです。

ただ、どちらも、基本的には相性が決していいとは言えないので、うまく距離を取って付き合っていく必要があります。自分も自我を抑えるけれど、相手もまた自我を抑えることになるのです。

一方、月の星座から6番目と8番目にあたる星座は、自分の欲求を抑えるということを学習させられる相手でしょう。
私の月は乙女座ですので、月が牡羊座と水瓶座がそれに当たります。乙女座の月はついつい「正しくありたい」がために時としてあら捜しをしたり、分析しすぎる傾向がありますが、月の牡羊座は決して比較対象をしませんから、判断基準は常に自分の中にあります。考えるよりまず動こうというタイプですから考えすぎになり、混乱する私を助けることになる場合があります。グジグジしていなくてあっさりしているから、助けられる時もあればそっけないなと感じる場合もあるわけです。これまた結構縁のある人が多いのです。
水瓶座の月に至っては母親がそうですし、全くと言っていいほど相いれる部分はありません。でも、「人は人」という割切り方ができるのと、ヒューマニズムに富んでいて自己犠牲をあまりいとわない面は見習うべき点です。一般論で来るので共感してもらいにくいですが、こちらが感情的になっているときには抑えてもらえます。
同じものは生み出せないけれど、「そんな考え方もあるのか」とハッとさせられることが多いのです。

自分の価値観を押し付けてしまいそうになったり、持論に縛られて身動きできなくなったとき、違った方法を教えてくれる人たちがこの、YODの関係だなと思います。
人はどうしても共感を求めますが、それだけでは解決できないこともあります。
自分だけでは思いつきもしないようなことを教えてくれる相性ですので、迷った時には必要不可欠な相手として出会わせてもらっているような気がします。

人が食わず嫌いをなおすきっかけになるような、そんな出会いかなとも思います。
どんな出会いにも絶対に意味があるので、その時々でなぜか同じようなタイプの人と出会う時がありますが、きっと何らかの意味があってのことだろうと私は考えています。

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