占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. 派生ハウスの考え方

前のページに戻る

Astrology

派生ハウスの考え方

Category:占星学・応用知識

派生ハウスというのはなかなかよくできた考え方だと思います。

例えば、私自身は金運がさほど悪いと思ったことはないのですが、結婚後金運がずっと良くないのです。
主人の金運が良くないからというのがあるのですが、それもまた、派生ハウスの考え方でみると、なるほどという結果になります。

私のホロスコープで「主人」はパートナーですから「7宮」です。ですから、主人の運を観る場合、私のホロスコープでいうと、7宮を1宮として、主人の人となり、になるのです。そこから2宮目の8宮が「主人の金運」となっていますので、私の8宮は天王星があってアフリクトされまくっていますから、主人の金運は変動ばかりで定まらないという金運になるわけです。さらには、私の1宮が主人にとっての7宮なので、「主人の結婚運」は水星・太陽・土星のマジョリティがありますのでその水星が月とスクエアで、月は私の9宮ですから主人の3宮でコミュニケション運を観ることになり、「パートナーとは言い争いが多い」となるわけです。

私の子供の運を観る場合は、5宮を1宮にするというやり方です。
さらには、私の母だと4宮を1宮にしてみます。
私にはきょうだいはいませんがもし、きょうだいの運を観る場合は、3宮を1宮にするわけです。
お兄さんが放蕩で、お金を使い込み、妹であるクライアントさんにいつも迷惑をかけてくると嘆いていた方の場合、ご本人の3宮は空っぽでしたが、「きょうだいの運」を観るために3宮を1宮にしてみると、10宮(きょうだいから見ると8宮)に海王星があったので、やはり借金がうやむやになりやすく、その海王星が金星と180度なので、贅沢三昧をしやすい傾向も出ています。
もちろん、当人のホロスコープを観るというのが一般的な方法ですが、本人以外は出生時間がわからないというケースが多いので、そういった場合、派生ハウスを調べてみると案外納得いく結果が出ることがあるのです。

自分自身のホロスコープで空っぽになっているハウスなどを分析する場合、派生ハウスで調べてみると案外気づきがある場合もあります。
母が2014年6月に圧迫骨折で入院しましたが、母の運を派生ハウスでみると、母の健康運は4宮からの6番目つまり私の9宮にあたりますので月と冥王星があります。つまり、健康は不安定だし、冥王星があるので圧迫骨折はもはや持病で一生つきあっていかなければならないものです。幸い、月はグランドトリンになっていますから、最悪の事態にはならなかったのかもしれませんが・・・。

このように、ホロスコープが当人のものしか作成できないような場合にでも、派生ハウスを用いればいろんなことに応用できるわけです。

もちろん、派生ハウスに対してのトランジットを観ることも大事です。母が突然自宅で転倒して入院する羽目になったのは2014年6月27日ですので、蟹座に太陽のある時期でした。つまり母にとっては4宮にあたり、自宅であまりじっとしていたのも問題だったのでしょうけど、もともと家にいるのが好きなので、それがあだになったような形です。ただ、トランジット火星は母の派生ハウスの8宮~9宮に移行する時期だったので、遠方(入院したので)には行ったけれど、8宮だったら最悪の事態になっていたかもしれないと思うと、ちょっと怖い気もしました。

本当に占星学にはいろんな観方があるので、自分なりにイメージしたものを駆使していけばいいのだと思います。

Keyword:金運カルマトランジットハウス

占星学講座に参加してみませんか?