占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. 相性診断のむずかしさ

前のページに戻る

Astrology

相性診断のむずかしさ

Category:占星学・アラカルト

先日も、生徒さんとレッスンをしていて相性診断に関して、なかなか「こうです!」と言い切れる理論はないなと痛感しました。

簡単に言うと、相性がいいからと言ってずっとうまくいくわけでもないし、悪いからと言っても努力で続くケースもあるし・・・ということです。

以前も「好き」と「理解」について書きましたが、多分相性的に「好き」と思うのは必ずしも占星学でいうところのトラインの関係(四区分が同じ)ではないように思います。人は自分にないものを持っている人にやはり憧れやすく、私などもいい例で、地象しか個人天体がないので、相性論で言えば地象の人としか合わないことになりますが、「好き」だと思うのはほとんど風星座に月や金星などのある人ですから、これはもう、相性論とは関係のないところにあります。

でも、長続きするには「理解」がやはり大切だし、相手を理解しようとする気持ちが生まれやすいのが
セクスタイルの関係だろうと思います。ただ、これはまた厄介で、片方だけがセクスタイルの星を持っている場合はもっている側の片思いになりやすいという欠点もあります。
相互にこのセクスタイルが絡んでいる場合は、夫婦になってからも割と温和な関係性が持続できます。
もちろん、激しい恋愛関係になりたいというのなら、こういったぬるま湯のような相性は好まないと思いますが。

最も相性が良いと言われるのはやはりコンジャンクションの関係ですが、これもまた「火星」という凶星は
恋愛面ではエネルギーや性的なものを示すのですが、やはり「争い」も意味する惑星なので、女性にとって火星は好きなタイプであると言われますが、同時にそれはしんどい相手という事にもなってしまいます。
恋をすると胸がいっぱいになって苦しくなるという経験のある人なら、この理屈は理解できるかもです。
なので、火星はどちらかというと、ライツとは合やハードアスペクトではない方が、一緒に生活するとかの結婚に関しての相性では無難かもしれません。

とりあえず、「相性」と一口に言っても、結婚の相性なのか、恋愛の相性なのかで違うと思います。
恋愛の場合は刺激的な相性の方がやはり燃え上がるし、お互いに好きになりやすいと思いますが、その分
自我が出てしまうとそれが衝突の原因にもなるため、やはりスクエアの関係、特に月同士のスクエアはフィーリングが不一致なので、すれ違いやすいでしょう。
ただし、オポジションの関係は縁にもなるので非常に惹きあうことが多く、同性だとぶつかりますが、異性だと惹かれます。でも、長続きする保証はありませんが。

結婚はセクスタイルもですが、前にも述べた30度が意外といいのです。
特に金星が相手の太陽や月と30度の場合、相手の性格をうまく理解しようと歩み寄れるような関係になりがちです。

あと、150度の関係、これはもう、試練のための相性ですから案外腐れ縁になってしまうし、他に良い相性があればお互いに違うものだと受け取りつつ寄り添うことは可能です。

まずは恋愛や結婚に対して何を求めるかによって、やはり判断基準も変わるので、一概にトリンだから相性が良いとか、スクエアだから悪いとは決めつけられませんし、ドラゴンヘッドやリリスなどで縁を見る必要もあり、なかなかすべてを理論立ててなかなか確定的に言えない、実に難しいものだなと思います。

あと、年齢が同じだったらドラゴンヘッドは同じだし、金星や火星も同じ場合が出てきます。
こういう場合、「合成図」が役立つわけですが、これはやはりどちらの出生時間もわからない限りは確実な図が描けないので、判断できません。(月の正確な位置が必要になるため)
合成図の依頼を受けるのですが、お相手の出生時間が分らないという方が多く、申し訳ないのですが、それでは受けられないのです。

一般の相性診断は、星座だけで判断できにくい場合、一方のホロスコープに相手の星を合わせて、(出生時間が一方だけわかっている場合に有効)その人のホロスコープのどのハウスに相手の恋愛・結婚に関するシグニフィケーターが入るかを観ます。私が多分風や火の星座の人が好きなのは、アセンダントが射手座になるので5ハウスが牡羊座ですし7ハウスが双子座で、恋愛や結婚に関係するハウスがことごとく男性宮になるからだろうと思います。

相性が良くなくても、努力の方向性を示せますし、縁があれば結婚も可能です。
さらに、相性だけいくら良くても努力しないで自我をむき出しにしていたらやはり別れることだってあります。
その意味では通常のホロスコープと同じで、やたらソフトアスペクトしかない場合はやはりあまり努力をしないで手に入れるものというのは、執着が薄くなりますので、結婚など、本人だけの運勢ではどうにもならないような出来事の起きるような場合、逆境に耐えがたくなりますから、適度にハードアスペクトはあったほうがいいのです。

素敵な家族として本当にみんなに親しまれ、支持されている北斗晶さんと佐々木健介さんご夫妻ですが、このお二人ならきっとどんな過酷な運命にも打ち勝てるだろうと思えるぐらいの素晴らしい相性です。
健介さんの金星と火星がともに蟹座ですから、蟹座の北斗さんにべたぼれなのがわかります。
さらに、月同士がオポジションなので縁が深いし、何がいいかというと、お互いの太陽にお互いが木星を乗っけているのです。これはもう、お互いが得を受けるという相性ですから、このご夫婦はともに得を受けるのです。
北斗さんは、月と金星が乙女座なので実際はかなり完璧主義で、ものすごくしっかりした方ですし、同時に乙女の心も持った菩薩みたいなタイプなんだろうなと思います。
蟹座・月乙女座というのは非常に良い配置なのです。(友人に2人ほどいますが、どちらも母の鑑みたいな人です)
同じ月の乙女座でもやはり太陽星座との兼ね合いで違ってきます。

北斗さんと健介さんはきっと、赤い糸で結ばれたんだろうなと思います。

Keyword:金星太陽火星アセンダント相性恋愛・結婚カルマ

占星学講座に参加してみませんか?