占星学の玉手箱

  1. >
  2. >
  3. ASCとMCの角度

前のページに戻る

Astrology

ASCとMCの角度

Category:占星学・応用知識

ASCとMCは、イコール方式でのホロスコープだともちろんタイトな90度になるのですが(ノナゲシマルと言いますが)だいたい用いられているプラシーダス法で書くと、ASCとMCが必ずしもスクエアにはならない場合が結構あります。私自身も実はこの二つは72度のクインタイルになっていて、「表現」に関わる仕事をしているのはやはりそのせいなのかなとも感じます。

高緯度で生まれた人ほどASCとMCはスクエアにならない場合が多く、中にはセクスタイルになる人もいます。
ASCもMCも運勢四大代表ですし、ASCは特にアスペクト上、ライツよりもある意味強く出たりもしますから、ASCとMCのアスペクトというのは侮れません。
私はASCは射手座でMCは乙女座ですので、ノナゲシマルでもMCは乙女座になりますから、矛盾点はないのですが、ASCとMCがセクスタイルになったりする人の場合だとたぶんノナゲシマルのMCとは異なる星座(隣の星座になると思いますが)になります。
この場合、実際のMC星座の主星と、ノナゲシマルのMCの星座の主星とのアスペクトが調和座だったら矛盾はあまり生じませんが、不調和座になった場合は、矛盾を抱えてしまいます。

逆に、ASCとMCが比較的タイトなスクエアになっている人の場合、ICとDESを含めるとグランドクロスを形成することになりますので、やはりそこにトランジットやプログレスの惑星が通過するときというのは、非常に転換期を迎えやすいでしょう。
ASCは1ハウスのカスプのことですので、対極のDESは7ハウスカスプで、自分-他人軸になりますから、相反する意味合いがあってそこは必ず誰もが葛藤することになっています。
MCは10ハウスのカスプなので、ICは4ハウスカスプで、これもまた社会-家庭という軸で、当然葛藤することになります。
私などはASCとMCが72度ですので、自分自身と社会性はあまり葛藤がないわけです。まあ、自分の好きなことを職業にしているので、(というか、好きなことしかしない)その意味では恵まれていると思います。
でも、これがタイトな90度になるような人の場合ですと、自分が本当にやりたい仕事なんだろうかと言うようなことに対して常に葛藤することになるでしょう。
私がもし高緯度地域で生まれていたら(日本国内だとどこで生まれてもMCは乙女座でしたが)MCが天秤座になり、乙女座の主星水星と天秤座の主星金星とはほぼ30度のセミセクスタイルですからあまり矛盾はないのですが、水星と金星は76度以内にしかいないため、不調和座は45度しかないのですが、45度になった場合は矛盾を抱えやすくなるということです。

葛藤は誰にでもあるので乗り越えたら確かに大きな自信にもなるのですが、矛盾と言うのは乗り越えるというのとは少し違うので折り合いをつけるために妥協は必要になってきます。

ハードアスペクトを葛藤のアスペクトと言うならば、そのハードアスペクトを形成している2つの惑星の主星同士のアスペクトも観る方がいいかもしれません。
自分ので調べてみると意外と主星同士の矛盾がないので、私の葛藤は自己矛盾をあまり抱えてはいないようなのです。
強いて探すと火星と木星のオポジションの主星同士金星と冥王星が135度のマイナーアスペクトになるだけですが、金銭面ではお金もないのに買い物をしてしまうという自己矛盾は確かにありますので、そこを折り合いをつけるのが無駄遣いをしないためには良いのでしょうけど・・・。

ハードアスペクトが多いと思っているような人も、主星同士を絡めると意外と矛盾点がないという場合があるので、こういう調べ方も面白いと思います。

Keyword:1ハウス4ハウス7ハウス 10ハウス アセンダントMC 性格

占星学講座に参加してみませんか?