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Astrology

独断と偏見による12星座分析 蠍座

Category:占星学・太陽の12星座分析

~セレーネ・沙湖の独断と偏見による12星座分析~
蠍座(10月24日~11月22日生まれ)

「蠍座の女」などという歌がはやったせいか、ついついこの星のイメージは「しつこい、嫉妬深い、執念深い」というような「ヘビー3点セット」のように思われてしまいがちで、人気投票でもいまひとつ人気のない星座になってしまいますが、確かに不動宮なので、頑固さや意志の強さはありますが、「しつこい」というよりも、この星はとにかく「深い」がために何でも「徹底的に追求」しなければ気がすまないところがあります。
「何故?」という疑問が沸き起こったとき、理論家の乙女座などだと書物などで分析することが多いですが、蠍座は水の星座ですので、より感情的なのです。ですから、感情の赴くままに徹底追及をするため、周囲には何を考えているのかその言動が読めない場合が多く、もともとが寡黙で、「言語」をさほど必要としないタイプなので、自分の世界に入り込むと周りが見えなくなり、弁明もしないため、「しつこい」「執着が強い」というように映るのだろうと思います。水の星座には蟹座と魚座もありますが、蟹座はサラッと流れる川のような爽やかで軽やかな星ですし、魚座は海のようになんでも容認する広い星です。それに比べて、蠍座は蠍が住む沼のような深さが特徴です。
透明感や爽やかさとはやや無縁な星なので、重く感じられますが、蠍座は目のきれいな人が多く、大きさに関係なく、非常に深く人を見つめる「鑑識眼」のようなものが備わっていて、まさに「目は口ほどにモノを言う」タイプですから言葉を多く必要としないのです。
ですからこの星の洞察力はもう、見事です。趣味が「人間ウォッチング」と言うような人が蠍座には多いのですが概してマニアックですので、電車などでさりげなく人を観察したりしていて、「よくそんなことまで・・・」というぐらい想像力豊かな人が多いのです。ただ、寡黙ゆえかそれを人に語らず、自分の世界で楽しむほうなので、周りは不可思議な印象を抱くでしょう。
人に関心があり、それも半端ではなく深い部分に関心をもつ割には自分のことを語りたがらないところがあるのですが、それは先入観や決め付けが嫌いなので、各人の個性や想像力にお任せするという、水の星座特有の情感の持ち主だからなのです。
でも、そのせいで、「秘密主義」「人のことは知りたがるくせに自分のことは言わない」という誤解を最も受けやすいのです。
そのくせ、「人にどう思われてもかまわない」という腹の据わった一面があるためクールで身勝手な印象も受けてしまいます。
この星は自分が関心を持った人や物事以外には恐ろしく淡白なので、それがまた「極端」であるとの印象になってしまうので、総じて「訳のわからない人」という評価を受けやすいでしょう。
ただ、意外とわかられていないのが、蠍座の社交性なのです。金星や水星が天秤座にある人は余計にその傾向が強く、人が好きで感性がストレートですので、興味のある人には自分から積極的に突進していくという行動力を持っていますし、人を受け入れる器の「水」の星ですから、理解力もあります。ただ、愛想を振舞えないタイプが多いため、その生き方が決して器用ではないのが損な部分でしょう。
社会に出たり、他の星の影響でかなりこのあたりは個人差はありますが、概して情は深く、場の雰囲気を読む力もすぐれているので、一般的には苦手がられているような人に心引かれ、相手の心をほぐしていきます。
だから、どうしても恋愛などの密な関係になると「重たい」状況に陥りやすいのでしょう。軽く表面的なつきあいも比較的こなせるのは、「相手に不快感を与えること」を潔しとしないからですが、本当は深く徹底的に人とは関わりたいという性質があるので、「簡単に手に入る物事」は簡単に手放します。だったら、ハードルが高く、それに向かって不断の努力をするのかと言うとその辺が水の星座なので結構「カン」で生きていますから、少ない努力でも、集中力と着眼点が的を得ているから、ピント外れの行動が少なく「絶対にこうしたい」と決めたことはなんとしてでも実現してしまえたりするのです。
ひとつひとつの集中力がすごいので非常に努力家に見えるのですが、案外いろんな事に興味はあり、あちこち手を出しているのです。カンのよさと運で生きてるという人が結構多いのがこの星の特徴でもあります。なので、いろんなことをしていても根底で繋がっているものはひとつなので、これと決めたことや人のことは決して忘れませんし、一旦信頼した相手のことは裏切らない星でしょう。ただ、それだけに相手の裏切りをも許さない律儀さはあるため、相手に信じてもらえなかった場合は、マイナスの感情がピークに達してしまうため、相手を激しく攻撃することで実は自分を防御しているのです。突然切れるというタイプですから、「怖い」「しつこい」と言われてしまうのです。
感情が一定しているかのような印象を、不動宮なので与えますが、案外この星は気まぐれです。よくも悪くも自分の感情に素直に向き合うだけなので、考えすぎてしんどくなってしまうと、突然の方向転換を前触れなくやります。人の相談事は受けるのに、自分の相談事を人にしないで事後報告なのもまた、誤解を生む元になります。「自分の問題はあくまでも自分の問題だから、人にわかるはずがない」という思いと、「相手に嫌な思いをさせたくない」というこの星の優しさから来る行動なのですが、やはり言葉足らずの感は否めません。
洞察力があるため、自分のことは感覚でわかってしまうのです。深いですがあくまでも自分の中でのことなので、それを周囲に公表しようと思わないからでしょう。でも、蠍座ほど、本音でつきあえば正直かつ一本気な星はありませんし、非常に親思いなのも特徴です。これもまた、普段から言葉にしては決して出しませんが、尽くすのが好きなので、親や恋人など、「愛する者のため」に貢ぐ傾向も非常にあり、案外貯金は下手です。
自分は決して派手な生活をしないのに、相手に対してはプレゼントが大好きなのです。ですから、自己中心的な考え方や、自分さえよければいいというような姿勢が許せません。徹底的に糾弾してしまいますから、そのパワーたるや12星座中多分群を抜いています。「義理人情」はこの星にとってのモットーですから、普段は穏やかですし、クールともいえますが、逆鱗に触れたら最後、あの、「蠍の毒」と言われているもので相手の息の根を止めてしまいます。また、独特の色気が漂う人が多く、マニアックなもて方をする人が多いでしょう。一般受けしなくても、存在感は抜群、一種のカリスマ性すら持っています。「いぶし銀」とか「職人」と言われる人が多いのもそのせいでしょう。とかく感情移入した物事には人間味が出るため不器用ですが、その他の一般的なことにはかなり器用さを発揮すると言うギャップもパッと見ではわかりません。
努力しているところや、落ち込んでいるところを人に見せず、とことん落ちたときは穴倉に入り込んで孤独に耐えます。ですから表向きだけ見ると適当に生きているように見えたり、明るさだけが強調されてしまう蠍座もいて、「嫉妬心などあるのか?」と思って接してしまうととんでもないしっぺ返しを喰らいますから、本音を出すまでの警戒心の強い蠍座とつきあうときは、油断禁物です。
自分が穴に入ったときの辛さを知っているからこそ、人の苦しみや心の傷に対しても非常に寛大に受け止められるのです。
自分に厳しいですが、人には甘いという平和主義的な性質が本来の姿です。ただ、無理して人に好かれようとか、媚びることを極度に嫌いますから本当の理解者がいればいいと思っています。「愛する者がいるとき」この星は生き生きしていますし、愛こそが原動力です。ただ、愛されることよりも愛することに価値を求めるところが厄介で、相手が深く愛してくれたらそれ以上に深く相手を愛してしまい、窒息させてしまうのです。
適度な距離感を持ったときの蠍座は最も人格的に素晴らしいものを発揮しますが、情が絡み過ぎると冒頭に書いたような「ヘビー3点セット」を身にまとってしまうのです。愛する者をスポイルしすぎるところを除けば非常に素晴らしい人生設計が約束される星なのですが、概して異性や情に絡んだ問題で転落してしまう人も多いのが問題です。
映画やテレビでも話題になった「嫌われ松子」さんはきっと蠍座ではないのかな?と思ってしまいます。さすがは性と死を司る8宮が本来の位置なので、精力も強いタイプが多いのですが、実は精神的にも繋がりたいと思っているタイプですから「身も心も」燃え尽きるような恋愛形態を最も好みます。性的に繋がっていたら問題ないだろうと思っているともう、とんでもないことになりますから、この星の嫉妬心はあくまでも精神的なものを重視する一面から生まれているものだということを覚悟してつきあうべきでしょう。
蠍座には「愛のないセックス」など必要ありません。割切って物事を捉えるという、男前な性格があるだけなのです。
表面だけを見て軽く扱うと痛い目に遭いますが、本当にわかりあえたら生涯の味方になり、命すら賭けてくれる存在なのです。
芸能界でももう、個性派ぞろいであることは言うまでもありません。女性だとその「嫌われ松子」をテレビで熱演している内山理名さんは奇しくも蠍座ですし、「エロカッコいい」という代名詞も定着していた倖田來未さん然り、美人なのに不可思議な魅力で一躍人気者になった仲間由紀恵さん、ナイスバディで人気のふかきょんこと深田恭子さん、元祖「エロ」路線を築いたともいえる故・川島なお美さんなど妙に納得しますね。
男性ではもう、「抱かれたい男」では不動の地位を築いているキムタクこと木村拓哉さんや、裏表のなさそうなキャラが見えるようなTOKIOの長瀬智也さん、さらには体育会系のセクシーさを持つ坂口憲二さんなど、皆さん「目」が語っているような人が多いですね。
今風でいてもどこか古風な面を持っているような、そんな人が多いと思うのですが・・・。

Keyword:蠍座太陽

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