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Astrology

相性と縁 その2

Category:占星学・アラカルト

「相性と縁 その1」で「いくら相性だけがよくても、縁がなければ人間関係はできない」というような趣旨のことを書きましたが、「結構苦手なのになぜか縁ができる」というような「因縁めいた相性」というのも実はあります。
惑星同士の角度はアスペクトといい、メジャーなものは縁を見る場合は0度(コンジャンクション)、180度(オポジション)、120度(トリンと言って大吉の相性)、90度(スクエアと言って大凶の相性)、60度(セクステルと言って吉の相性)の5つがありますが、それとは別に注目したいのが、150度(インコンジャンクション)という角度で、自分の星座からは6番目と8番目にある星座がそれにあたります。
占星学の相性論で言うと正直あまり相性がよいとは言えませんが、「なぜか気になる」と言う相性で、仕事面で絡んだり、意外と夫婦に多い相性なのです。
結婚生活は決して楽しいことばかりではなく、一種の試練だとも私は思いますので、辛いことをわざとに与えるため、このような相性の相手と生活を共にするといったケースが多いのではないかと思うし、あえて私は「インコンジャンクション」を文字って「インコン」という文字に当て字を当てて「因婚」(因縁の結婚)の相性と名づけました。
実は私自身も主人とはこの相性で、何かと試練の多い結婚生活を強いられているため、人生は修業なんだとつくづく思うわけです。ただし、8宮はセックスの宮でもありますから、夫婦になることが多いのも頷けます。
皆さんも自分の人間関係で探してみてください。案外身近にいますよ。
さて、この相性はなぜ因縁めいているのかというと、自分の星座から6番目に当たる星は、自分の星座を1宮(自分自身)とすると6宮という労働と奉仕の部屋で、自分にとっては御しやすいというか、自然と主従関係になりやすい相性になります。
もうひとつの8番目に当たる星は、自分の8宮に当たるため、これは死の部屋で、自分にとっては自分を殺してしまう相手で、どうにも頭が上らないという、一目置いてしまわざるを得ない相性になるわけで、これを逆に考えると、相手の星から見ると6番目の相手からは自分の星は8番目にありますから自分がついつい優位に立ってしまい、8番目の星は相手からすると自分の星が6番目となって自分が奴隷の如く言うことを聞いてしまうという相互関係になるわけです。
この相性は、90度のように全く相容れないものだと、「違うもの」として認識するのでもう、一緒に行動しようとは思わないなど、縁を作ろうとしなければいいのですが、150度はお互いに「似て非なる」性質を持つため、「理解不能なのに認めざるを得ない性質」をお互いが持っているという不思議な相性になるからです。以下にポイントを示します。

●牡羊座と乙女座(6番目)、蠍座(8番目)
どちらもよく働くけれど、牡羊座のパワーに乙女座は圧倒されてしまう。
どちらも実は恋愛面では重たいが、蠍座の執念に牡羊座の行動は止められてしまう。

●牡牛座と天秤座(6番目)、射手座(8番目)
どちらも愛と美の金星を守護星に持つが、天秤座は結構流行に弱いが牡牛座のセンスに脱帽。
どちらも結構怠惰になりがちな傾向があるが、射手座の大胆さに牡牛座はペースを狂わされてしまう。

●双子座と蠍座(6番目)、山羊座(8番目)
どちらも恋愛面ではセックス好きだが、双子座のテクニックに蠍座は参ってしまう。
どちらも意外と損得勘定を重んじるが、山羊座の根気強さは双子座にはないので敵わない。

●蟹座と射手座(6番目)、水瓶座(8番目)
どちらも結構せっかちな一面があるが、射手座は蟹座ほどのマメさは持っていない。
どちらも案外頑固なところがあるが、水瓶座はテコでも動かない不動宮なので蟹座は所詮活動宮。

●獅子座と山羊座(6番目)、魚座(8番目)
どちらも生真面目で冗談が通じないが、意見がぶつかるとやはり活動宮の山羊座は不動宮の獅子座に負ける。
どちらもロマンチストだという共通項があるが、歯の浮いたセリフは魚座に言えても獅子座には無理。

●乙女座と水瓶座(6番目)、牡羊座(8番目)・・・既出(牡羊座の欄参照)
どちらも理屈っぽいが、しまいには面倒になる水瓶座に対して乙女座は冷静な分有利になる。

●天秤座と魚座(6番目)、牡牛座(8番目)・・・既出(牡牛座の欄参照)
どちらもナルシスト度が高いが、魚座は天秤座ほどアピールしない分負けてしまう。

要するに、自分の星座と150度の星座2つとを結ぶと、Yの字になります。これは「YOD」(ヨッド)と言って運命的に逃れられない関係を示します。ビジネスでもお互いを認め合うことができて、努力しなければ巧く行かない分、
お互いが甘えずに適度な距離を保つことができるから案外最強のパートナーになりうるのです。
太陽の星座のみならず、月の星座に関しても150度の関係を持つ場合、因縁めいたものはやはりあります。
使い方次第では縁を生かしてお互いが成長できるはずです。

Keyword:恋愛・結婚家庭・子育てカルマ

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