占星学の玉手箱

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Astrology

運がいい人と運が強い人

Category:占星学・アラカルト

「運がいい人」と言われるときっと人は嬉しいと思いますが、「運が強い」と言われてもきっと嬉しいとはあまり感じないのではないでしょうか?この二つは、似ているようでまるで違います。

前者はいわゆるラッキーな人というか、あまり苦労をしなくてもそこそこの地位にあがれたり、人生において大きな挫折を経ずに、平穏に過ごせる運の人です。

後者は土壇場に強いというのか、苦難も乗り越えることが多いし、人生において何度も危機感を味わうのですが、そういう困難にめげずに頑張れる人ですから「悪運が強い」という場合はこちらをさします。

で、「運がいい」と言われるとやはり大概悪い気はしないし、実際悪いことではありません。
でも、こういう人は、逆境には意外と弱く、花で言えば温室育ちの花なので、環境が突然変わって野山に放り出されたりしたら即座に枯れてしまいますから、運が強いわけでは決してありません。

後者は女性などではあまりありがたくない運で、結婚しても離婚しやすかったり、平坦な人生設計を叶えることはなかなかできません。いわゆる「波乱運」というのはこれに当たります。
自分が強い運を持っているばかりに、周囲がダメになったり(夫が働かないとか・・・)どうしても楽な道と苦しい道があったら、苦しい道の方をわざわざ選ぶ「チャレンジャー」です。

ホロスコープではグランドトリンなどや、ライツが比較的ソフトアスペクトが多い人は前者になるし、グランドクロスや強力なT字クロスなどを持っているようなタイプで、ライツにハードアスペクトが多いような人です。

占星学的に言えば、前者はハッピーな運で、後者はしんどい運になりますが、人間は予期せぬ出来事に出遭います。
そんな時、前者の場合、火中のクリを拾いたくない性格の場合が多いので、まず逃げますから痛手を被ることがないから運がいいということになりますし、後者の合、まず、逃げないため痛手は被ります。
でも、もし、グランドトリンばかりのような星の人があえて闘いを挑んだ場合、もともとが温室育ちなので運がいいというのは、守られてこそなのであって、運が弱いともいえます。
その点、逆境にめげないのはハードアスペクトなのです。

ですから、ホロスコープでは、ソフトアスペクトもあり、ハードアスペクトも適度にあったほうがいいので、グランドトリンだけが3つもあると喜んでいると、一回の挫折でもう立ち上がれなくなってしまうかもしれません。
いろんなホロスコープを見ていますが、ひきこもりになったり、ニートになってしまったりする人の中には結構ソフトアスペクトだらけの人がいます。確かに環境そのものは恵まれているので守られていますから生きてはいけますが、自らの力で頑張ろうとは中々思えない星なのかなという気もします。

ですから「運がいい」と言われてただ喜んでいて自発的に何もしなかったら多分平凡で終わるでしょうし、運そのものは決してよくなくても、努力して這い上がった人はやはり「運が強い」と言えますので、どちらがいいとかではなく、前者の場合は恵まれた星や環境などに感謝の気持ちを忘れずに自分を磨けばさらに幸せになるし、後者も何か困難なことがあってもひがんだり自分だけが不幸だと思うことなく、逆境に立ち向かう勇気を持てばとても成長できると思います。

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