タロットカード

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ジプシータロットの展開法

ジプシータロットで実際によく使われる展開法をいくつかご紹介します。

占う前のシャッフル&カットについて

ジプシータロットで占う際には、通常のタロット同様シャッフル&カットを行いますが、ある決まりがあります。
基本的には以下の手順で行ってください。(自分で自分のことを占う場合は全ての作業を自分でします)

シャッフル&カット

  1. まずは、22枚のタロットの向きが全部揃っていると正しく出ないので、占い師のほうでシャッフルしておきましょう。その場合のシャッフルは机の上で時計回りにかき混ぜるという作業で、上下の向きが不ぞろいになるように、どのカードがどこにあるかわからなくなるようにします。

  2. 大アルカナ22枚を占う人が手に取り、自分で「OK」と思うまで、トランプを繰るようにカットします。 利き手でシャッフルして構いませんし、カットの上手・下手を問うものではないので、ゆっくり、カードをなるべく落としたり飛ばしたりしないようにカットしてください。(もし飛ばしても大丈夫ですから落ち着いてください)
    カットし終わったら、占い師にタロットの山を渡してください。

  3. 占い師はそのカードをできるだけ左手にもち(感覚脳である右脳を働かせるためです)、山をだいたいでいいので6等分しながら1束ずつ置いていきます。
    (このときに一枚だけになってしまうことがありますが、あまり深く考えずにそれはそれでいいです)

  4. 机の上に6つのタロットの束があります。それを占う人にインスピレーションで1~6まで順番をつけてもらい、占い師はその通りに1が一番上になるように順次下に束を重ねていきます。

  5. すべてのカードが揃ったら、占う人にカードの上下(どちらを上にするか)を決めてもらいます。この、上下を決めることは非常に大事ですが、(4)の作業同様(5)の作業もあまり迷うと本当の結果を導きにくいので、直感でぱっと決めることが大切です。

  6. さあ、ジプシータロットの展開です。深呼吸をしながらゆっくりカードを展開していきましょう。

    カードをめくる時には正逆の向きが大切ですから、上下が反転しないよう横向きにめくってください。

展開法その1:ワンオラクル

いわゆる「一枚引き」の展開法です。通常のタロットでは78枚で行いますが、ジプシータロットでは22枚のみを使うため、より明確に出ます。

インスピレーションを磨くにはとてもいい展開法で、なにより1枚で結果を導ける手軽さがいいと思います。

適した内容

イエスかノーかで決められるようなことや、「今日はどんな日?」というようなおみくじ的な感覚のもの

タロットカードの展開法

「シャッフル&カット」を行います。
ワンオラクルの場合は、6つの山に分ける作業(手順3~4)は省きます。
占う人に向きを決めてもらったカードの山を左から右にずらしながら並べていきます。
その中から直感で1枚引いてください。正逆の向きが大切ですから、カードをめくる時に上下が反転しないよう、横向きにめくってください。

占いの例

別れた彼ともう一度会えるか?
結果:女帝(逆位置)
答えはNO。アナタのワガママな未練でしょう。
今後の仕事運は?
結果:太陽(正位置)
上昇気流にのる。いい仕事が来るはずです。
大学受験に現役合格できるか?
結果:審判(逆位置)
まだ志望校が決まっていないのでなんともいえない。

展開法その2:陰陽展開法

2枚のカードを使っての展開法で、顕在意識と潜在意識を見ます。
「ワンオラクル」よりもメンタル的な問題に適したものです。

適した内容

イエスノーを知る場合は「ワンオラクル」と同じですが、もう少し迷いがあったり本音と建前が違ったり、複雑な心模様を知りたい場合に使います。

タロットカードの展開法

「シャッフル&カット」を行います。
※陰陽展開法の場合も、6つの山に分ける作業(手順3~4)は省きます。

カードの束から、上から6枚目を取り出して場に置きます。続いて、9枚目をその上に並べて置きます。
「陰」の位置のカードは、物事の内在する障害や、質問に対しての否定的な状況を示します。
「陽」の位置のカードは、見通しや実現する力、質問に対する肯定的な状況を示します。

この上下2枚の向きによって、4通りの答えがあります。
A.「陰」も「陽」も正位置の場合 … 文句なしにイエス
B.「陰」が逆位置で「陽」は正位置の場合 … 一応OKだが、内在する障害を警戒
C.「陰」も「陽」も逆位置の場合 … 見通し暗い、実現不可能
D.「陰」が正位置で「陽」が逆位置の場合 … ノーだが希望を捨てず、時期を待て

ただし、「悪魔」「月」のカードに関しては、正位置のほうが意味がよくないため、正位置だとマイナスの意味合いになり、逆位置だと肯定的に捉えること。

占いの例

第一次試験に合格するか?
結果:「陰」つるし人(逆)/「陽」悪魔(逆)
上記のCになるのだが、悪魔のカードは逆のほうがよい意味になるため、忍耐力を要するが何とかギリギリの線で合格する可能性があるとみます。
第二次試験に合格するか?(上記と同じ人)
結果:「陰」運命の輪(正)/「陽」つるし人(正)
これは本来ならA(文句なしにイエス)となるので、合格といいたいところですが、上記の結果も考慮に入れる必要があります。
確かに潜在的な運勢はよいし、タイミング的にはよいのですが、肝心の「陽」がまたもやつるし人なのが問題。 自我を捨てて本気でぶつかっていけば可能性はあるけれど、かなり厳しい状況と読めます。

展開法その3:時期、総体運を読む展開法

ジプシータロットでは最もポピュラーな総体運を読む方法です。
全てのカードを1枚ずつ読むのではなく、隣にあるカードとの関連で見ていくのがコツです。

適した内容

1年間の総体運、いつ彼氏ができるか、いつ結婚すればいいかなどの具体的な時期を見ます。

タロットカードの展開法

「シャッフル&カット」を行った後、下図の数字順にカードを並べます。
この展開法では、相談者が独身か既婚かでカードの並べ方が異なります。

各カードの位置が示す事柄から読み解いていきます。

1~7
その人が持っている運勢的な部分や性格的な部分を示す。
(既婚者の並び図では、運勢の外的要因も含む)
8~19
1枚を一ヶ月として1年間の流れを見ていく。
8は特に1年間全てにかかわるカード、9は来年と言う意味合いにもなるので、両方を確かめながら判断すること。
1ヶ月を見る場合、占った月からの1年間になるので注意。
(10月に占った場合、8のカードは10月、9が11月となる)
20
1年間のキーカードになる。
8~19は特に正位置・逆位置に捉われずに読むが、20は向きが大事。
21
最終予想を示す。
22
課題を示す。(21、22は向きが重要で、この2枚の組み合わせの形はジプシータロットの基本形)

その他の展開法

恋愛展開法

相手の生年月日等の情報を何も知らないけれど、顔だけはわかっている片思いなどの場合などに適しています。
男性・女性の気持ちと状況、2人の性格と相性、お互いにどう見ているか、これからの展開や最終予想などを観ることができます。

体の状態を見る展開法

カードの位置を体の各部位にあてはめて、体のどこがどんな具合なのかを具体的に見るための展開法です。
人の形に見えるので、なかなか面白いでしょう?
(術の一種なので面白半分に見ることは避けるべき展開法です)