タロットカード

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ジプシータロットとの出会い

私はいわゆる「霊感」というものは持っていません。
なので、映像が見えたりもしないし、特別感性が豊かなわけでもありません。

でも、そんな私でも幼い頃から絵が好きで、自分でもよく描いていました。
少女マンガのような拙い絵でしたが、夢中になって描いたものです。
その後、心理学に興味をもち、もともとが左脳派の理屈屋だったせいもあり、感性はどちらかというと衰えていったかもしれません。

ところが、性格的には幼く、夢見る夢子のようなところが残存していたため、学問的に学ぶ理論に飽き足らず、非現実的な世界にはどうしても惹かれるところがあったので、やはり「占い」は好きだったし、もっと右脳的な部分を活性化させたいと言う思いが強まってきました。

そして、あるとき出会った「タロットカード」の世界・・・。
最初はもちろん「絵がきれい」というだけのものだったのですが、その後自分でも雑誌の付録などについていた切り取り型のタロットカードで遊んだりしていました。でも、もちろんそのときは1枚1枚の意味を覚えなきゃいけないと思い込んでいたので、本を見ながら、話をあわせるように無理矢理組み立てていたため、面白みのない解説になってしまい、とても人を占うことはできませんでした。


ところが・・・ある日、自分が占ってもらうという体験をしたとき(わが師匠との出会いでしたが)たった1枚のカード、忘れもしない「悪魔」の正位置でしたが、それを見た瞬間に言われた「あなたは簡単な物事をワザトに難しくしてしまって悩んでしまう癖がある」というひとことに衝撃を受け、「なぜ、1枚のカードだけでそんな、核心をつくような一言が出てくるのか」と思ったので、師匠に尋ねると「カードが語っていた」らしいのです。

もちろん、「悪魔」の正位置のすべてがそのような深い意味ではないのですが、私が当時悩んでいた問題がまさにそうだったのを、師匠はたった1枚のカードから読み取ってしまったのです。しかも、生年月日等のデータは一切聞かず、タロットカード「のみ」でそこまでのことを言い当てられてしまったので、私はいつしか「教えてください」と師匠に頼み込んでいました。

このタロットは、「ジプシータロット」と言って、師匠がフランスのジプシーたちと一緒に本当にジプシー生活をしながら、ひとりの老ジプシーから直伝されたものだそうで、本があるわけでもなく、一種の「術」としてジプシーたちに受け継がれてきたものだとのこと。
そう簡単に私のような「占い好き人間」でしかないような者に習得できるようなものではありませんでした。(当時はもちろん、占星学のプロではあり、一応タロットカードも使ってはいましたが)

でも、スプレッド(並べ方)の特殊さとそこから見えるいろんなものを実際に教えてもらって、カード1枚から相手を見てイメージすることを学びました。このタロットはその意味が大事なのではなく、何を感じ取るかが大事なのです。


そして、自分なりにではありますが、習得し、人を占うようになって既に26年経過します。
でも、今まで、師匠のようにジプシー経験もなく、霊感もない私には、この「ジプシータロット」を使いこなせているという確固たるものがまだありませんでした。

でも・・・実践を積み、時間も経過し、経験値も増えてきた今、私がかつてこの仕事に就いたときに「占い」という声が天から本当に聞こえてきたように、「後世にこのスプレッドを広めよ」という声が聞こえてきました。

私が伝えたいのは、こんなに頭の硬い私でも、実践を積み、集中してカードと「対話」すればイメージトレーニングができるのだということなのです。

タロットカードは単なる占いの道具ではなく「癒しのツール」にもなるのです。
もちろん「警告」も与えますが、カードと触れ合い、対話することで自分がいかに癒されてきたかをアナタにも知ってもらって、同じような癒しを体験してほしいのです。

ですからこの「ジプシータロット」は大アルカナという絵札22枚のみしか使いません。

その1枚1枚がアナタの人生を写す鏡のような役目を持っています。

タロットカードは一種の魂の旅です。さあ、一緒に旅をしましょう!