タロットカード

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タロットカードのいろいろ

「ジプシータロット」と「インナーチャイルドカード」

私のカウンセリングでは占星学と併用してタロットカードを使っていますが、通常のタロット占いとは少し趣の異なる占い方も取り入れていますので、ご紹介します。
いずれも私自身、非常に興味を惹かれたもので、インスピレーションを磨きたいと思っている方にはおすすめです。
特に「ジプシータロット」は長年研究し続けているタロット占いでもあります。

Gypsy Tarotジプシータロット

大アルカナカード22枚のみを使う、ジプシー相伝のタロット占い。
78枚すべてを使う通常のタロット占いは、具体的な質問に対して細かいことまで観るには適していますが、「幸せになれるでしょうか」とか「結婚できますか」というようなことは、自分の努力でどうにでもなる問題ですから、このような聞き方をカードにすると、全く散漫に出るでしょう。
また「今どうしたらいいのかわからない」と言う方に、問題を明確にさせようとしてもかえって酷です。
そんな場合、ジプシータロットで全体像を観ていくと問題点を絞りこみやすくなります。
未来の時期的な予測も結構明確に出ますので、恋愛でお相手がいない場合などにもジプシータロットは有効です。

Inner Child Cardインナーチャイルドカード

おとぎ話をモチーフにしたタロットカードの一種ですが、カード自体にも使い方にも特徴があります。
心の中の子供つまりインナーチャイルドに問いかけるもので「自分を知るためのツール」としてカウンセリングなどに応用できます。

インナーチャイルドカードとは

大アルカナ22枚の意味

ジプシータロットではもちろんですが、通常のタロット占いでも大アルカナ22枚の意味をきちんと捉えておくことが重要です。

【注意】タロットカードの基本的な意味はありますが、タロットというのは、意味を「覚える」というものではないということを必ず前提においてください。
あくまでも読み手の感覚がモノを言いますので、イメージを広げて読むことのほうが大切です。

尚、正位置と逆位置があり、それぞれ意味はありますが、ここではあえてイメージを捉えるため、カードの示す意味合いのみを示すことにします。正位置・逆位置での解釈は下記に準じてカードを実際に解釈する際に考えてください。
(カード番号はマルセイユ版のものです)

0フール0 : The Fool

無邪気で無垢だがその分何にでも染まるし、無限の可能性を抱いているが方向性を間違えると単なる無知になってしまう。 計画性などないし、その日暮らしで能天気。定職に就かない。よくも悪くも前向きでロマンチストな夢想家。旅を意味することも。 漠然としたカードなので深い意味はない。

フール

1マジシャンI : The Magician

表面的な軽い意味合い。創造することはしても人に伝えない。 企画、商売、知恵、物事の始まり。悪く出ると狡猾でウソツキ、口八丁手八丁になる。恋愛だと会話が弾むが、表面だけのつきあいなので長く続かないことが多い。 このカードの創造は、計算したみせかけのための創造であることに注目。

2女教皇II : The High Priestess

精神性のカード。非現実の世界、閉鎖性と消極性を示す。 理屈や哲学を前提に自分を打ち立てるので、ゼロからの創造はない。 普遍的なライフワークを持つ。孤高な人。あまり若い女性に出ると問題あり。 自閉的、精神障害、ノイローゼなどの意味合い。研究者や福祉関係の仕事に向いている。女占い師の意味もあり。恋愛では消極的で非現実的。

3女帝III : The Empress

「2.女教皇」とは逆に女性の単純性を示すカード。感情的で自我が強い。ナルシスト、ワガママ、束縛を嫌うけれど放っておかれるともっとイヤ。現実の快・不快で鬼にも天使にもなる。孤立できない。情が深く優しいが、よくも悪くも「女」なので孤立できない。喜怒哀楽が表に出るので裏表はない。妊娠の意味合いもある。

4皇帝IV : The Emperor

「3.女帝」の夫。リーダーシップ。現実社会での「長」。気品。自我やプライドにこだわる。成功、独立、攻撃性あるが精神的に孤独。意志が強い。「1.マジシャン」が成長し、実力を得た状態を示す場合がある。気品があり自分に嘘をつくことは潔しとしない。「3.女帝」と共に出るとつりあいのとれた恋愛状態を示す。

5法王V : The Hierophant

「2.女教皇」の男性版。精神世界がもっと広義になる。規律、保守的。若い人に出たり、現実世界の人に出ると分別くさくて説教癖あり。精神障害やノイローゼの意味合いにもなる場合が。突飛なことはできないため、現実と精神の間でジレンマに陥りやすく、八方美人になったり頑固になったりする。保守的。奉仕や福祉の仕事に向く。

6恋人VI : The Lovers

恋、せつな的で安定性のない遊び。快楽志向、セックス。一時的な感情に流されやすい。軽さを伴う場合も。二者択一の場合、迷いを示すこともある。あくまでもこの場合恋であって愛ではない。

7戦車VII : The Chariot

「4.皇帝」が世襲的なのに対して、自力で上りつめる。単純で直線的。一本気だが人間臭くて憎めないタイプ。コンプレックスからくる攻撃性あり。好戦的。守りに弱く、つぶれやすいが、めげない。単純で素直なので憎めないキャラ。理屈抜きに「欲しい」と思う直情的なカード。

8正義VIII : The Justice

バランス、体裁、常識、世間体を表す。退屈な常識家、凡人。タテマエ主義。「1.マジシャン」のように創造のための見せかけではなく、あくまでも体面を取り繕うための見せかけ。あまり大きな意味のないカード。性質の違うもの(仕事と恋愛など)の中でのバランスのこと。タテマエを通すと機嫌がいい。感情をぶつけられると困る。極端な生き方はできない。

9隠者IX : The Hermit

知識、慎重さ、目上の人に相談。真理、哲学。想像はするが創造はしない。自分の心理や哲学に逃げる(現実逃避、虚無感)。教育者や公務員向き。精神性はあっても社会性はないカード。「2.女教皇」や「5.法王」のように思想や教義がないため、意味のない悩みにさいなまれることも。芸術家には出ないカード。現実と理想の格差に失望してしまう。

10運命の輪X : The Wheel of Fortune

時の流れ、なりゆき(宿命や縁とは相反するもの)。恋愛は一度きりのチャンス。とりとめのなさ。受容(妥協)、悟り(切り拓く自発的な感情とは逆)。変化。転機。他のカードの出方で解釈の仕方が変わるカード。逆のときは何故逆なのかを考えること。運命を受け入れるのか切り拓くかは他のカードとの兼ね合いで読む。

11XI : The Force

精神力。愛する人の才能を伸ばしたいから尻を叩き、自分と同一視することにより喜びを感じる。女帝のワガママさはなく、包容力があり、懐柔が上手。自営業の嫁タイプ。男性だとパートナーが必要。決して腕力の強さを示すカードではない。女帝が受身の喜びを感じるのに対し、これは能動的な喜びも味わう(相手の才能を伸ばすために尽くす)。

12つるし人XII : The Hanged man

自己放棄、自己犠牲。精神抑制、ひねくれ、天邪鬼。肉体的コンプレックスを精神的に昇華している。受け入れてもらえない自分を受け入れてもらうための奉仕。試練、忍耐、束縛(ねちっこさを示すことも)。純粋な奉仕(「5.法王」など)とは違うので福祉には向かない。 「7.戦車」が生き方のコンプレックスなのに対し、自虐的である意味強い。

13XIII : Death

一般社会でのマイナスイメージ(死、失望、失敗など)。しかし芸術家や、オリジナリティを発揮する人、変わった人には必ずしも悪くはない。常識や既成概念を覆し、再生するもの。終わりだが再生を意味することもある。予期できる終わり。持つ人の立場によってはプラスにもマイナスにもなるカード。

14節制XIV : Temperance

抑制、しとやかさ、女性の優しさ、思いやり、バランス、セルフコントロール、協調(悪い意味になると自閉的、不感症)これ自体には創造性はなく、男性に出ると凡庸。ただし、「art」の意味合いを持つカードだと融合、クリエイティヴの意味がある。感情と理性など、自分の中でのバランスをとること。男性に出ると弱い流れ。並みの人。

15悪魔XV : The Devil

誘惑、邪念、策略。抜群の創造力。自分のポリシーにこだわる。物質的執着。恋愛では人を引きつけるセクシーな魔力があるが、不倫、肉体関係主体の恋愛を示すことも。欲深い。創造力を私利私欲のために悪用するカードだが、誘惑する側かされる側かを見極めて読む。 「13.死」に通じるが、力はそれ以上だし、人間的にも魅力がある。逆のほうが解放の意味。

16タワーXVI : The Tower

崩壊、失敗、挫折、失意、虚無。人為的な破壊だから同時に再生も意味する。「死」「悪魔」と裏側では似ているが、このカードに物を創る力はない。既存の理論はつぶすが、生き方が伴わない。学者や評論家には必要なカード。突然のハプニングを示す。口は達者だが、安っぽいニヒルでひねくれている。

17XVII : The Star

夢と希望、情緒、感覚。真面目な恋愛のカード。ロマンチスト、空想家。(悪くすると妄想、要領の悪さ、ナルシスト)企画、放送、出版、ファッション業界に向いている。優しくかわいらしい女性のカード。感覚的で情緒的だが、男性に出るとやや女々しく繊細すぎる感じ。イメージで喜びを感じる。

18XVIII : The Moon

変化、不安、移り気、邪心、浮気、不倫、突然の出来事を指すことも。月は太陽の光により形が変わって見えるから、(自分で形を変えるのではない)受身。典型的な「女」の部分を示すカード。「星」の明るさに対比してみる。占い師には必要なカード。感情の起伏が激しい。逆のほうが不安から解放される意味。

19太陽XIX : The Sun

男性的イメージ。成功、輝き。生命力の強さ、陽気。家族の繁栄、能動性。自力のプラスイメージ(マイナスは「死」「悪魔」)これだけでは意味づけられない。周りとの関連で意味が変わってくる。月とは違い、自力で輝けるので、能動的な活動を示し、一般社会ではよい意味で捉えられるカード。

20審判XX : Judgment

判断、決断、識別、決断の早さ(モラルの中での判断)「正義」とともに常識の範囲内で生きているカード。復活や再会の意味がある。第一印象で白か黒かを決める。「正義」がバランスを主にするのに対し、判断を絶対的なものにする。社会の中で何気なく普通に生活する。大義名分や真理が大切。

21世界XXI : The World

昇華、カタルシス、完成、ゴール、完全性。旅や移転を示すことも。物質に捉われない精神性を勝ち取ったカード。ただし頂点に達したのであとは降りるしかない。始まりのための終わりと言う意味合いがある。ある程度の年齢の人には達観していてよいが、若い人だととりとめがなく漠然としている。自己完結しているだけ。