付帯的品位

付帯的品位というのは、ナチュラルハウスにその守護星が入っている場合を言います。
ナチュラルハウスというのは、牡羊座を１宮にして牡牛座が２宮・・・と以下、１２宮が魚座です。

ですから、１宮に牡羊座の守護星である火星が入っている場合や、２宮に牡牛座の守護星である金星が入っている場合などをさします。

「本来の座」「高揚の座」「放浪の座」「転落の座」で示す品位とは別に、上記のナチュラルプラネットが入っている場合もまた、品位が高いと言えます。

今年一躍ブレイクして、紅白の司会にも決定した松下奈緒さんですが、確かに上品だしお嬢様という感じで知的で清楚、最近結婚した木村佳乃さんと近い好感度を持つ女優さんだと思います。
私的には最初に見た時「背の高い人だなぁ～」という印象で、これだけ大きいと使える場面が限られてしまうだろうなと思っていました。
でも、彼女は東京芸術大卒のピアニストさんでもあり、女優だけでなく、音楽家としても生計を立てられるから、女優業にはさほど必死さもなく、がつがつしていない感じがまたよかったのでしょう。
「ゲゲゲの女房」で向井理さんの奥さんの役で、一気に人気女優になりました。
ゲゲゲの女房が実際に背の高い人だったから、彼女にピッタリだったのでしょう。

非常にラッキーさを感じる彼女はさぞかし品位の高い星だろうなと見ると、普通のホロスコープでは、惑星の品位は高くなく、太陽が転落の座で火星が本来の座冥王星が本来の座です。そして、金星と火星はコンジャンクションでこの配置は女優さんに多く、異性を引き付けるものをもともと「もっている」人ではあります。ただしこの配置は、恋愛に関して激しい人と反動であまり関心のない人に分かれます。

水瓶座生まれで月が乙女座ですので、どちらもクールな星、まさにクールビューティーという感じですが、比較的サバサバした星が多く、どちらかというとピアニストというような芸術系の星ではありません。
月とドラゴンヘッドが地の星で、水瓶座０度にある木星とともにグランドトリンを組んでいるのがきっと彼女の落ち着きとおおらかな感じが品のよさとなって出ているかなと思います。

で、付帯的品位を観てみると結構多く、１０宮に土星、１１宮に天王星、１２宮に海王星とすべて世代の星ではありますが、ソーラーチャートで観ると見事に配置がそのようになります。
水瓶座が１宮に来るソーラーチャートなので、１９８５年生まれの水瓶座の人はすべて付帯的品位の高い星が３つもあるわけですが、一躍有名になるという感じの運勢は、このような大惑星の影響は外せないかと思います。

このように、品位を観る場合、通常の惑星の品位とともに、付帯的品位も見てみるとより詳しくわかります。

私自身は、金星が２宮にありますので、これだけは無傷なのですが、確かに恋愛面ではドラマは展開しないし、あまり嫌な人に好かれることもないですが（もてませんが）金銭面でも自分自身が生活に困窮するところまではいかないのですが、２宮の金星というのはもともとの蓄財能力を示しているだけであり、趣味嗜好品にお金を結構使ってしまうというのは自分でも反省しきりです。
美しいものが好きで、どうしても買ってしまうと言う傾向があるのですが、幸い品位が高いので、暴走するには至らないというところかもしれません。

みなさんも、ホロスコープで付帯的品位のよい惑星を探してみてください。