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Astrology

不運=不幸ではない

Category:占星学・アラカルト

何度か、アスペクトのことは述べていますが、一般的にスクエア(葛藤)やオポジション(衝動)のようないわゆる「凶座相」の多い場合、確かに人よりその惑星において不運な現象が起きやすく、タナボタ式の幸運は得にくいため、「不運」ではあると思います。
そのせいか、結構こういったハードアスペクトに見舞われると人は気分的に滅入ってしまい、「自分はついてない」つまり「不幸だ」と思いがちです。

でも、果たしてそうでしょうか?

宝くじが当たらない人とか、怪我をしやすい人、男運の悪い人は確かにいます。
でも、そういう人は確かにその面では「不運」ではあるけれど、「不幸」かどうかなんてわかりません。
本人の性格がとても素直で、物事をプラスにとらえる人や、不運な出来事をばねにして頑張る人は、決して不幸ではなく、むしろ自らの手で運命を変えることができれば、幸運な人になれるのです。

要するに、不運をばねにするだけのエネルギーを持っている人だと言えますので、その部分に気付いた人はむしろラッキーではないでしょうか?
ソフトアスペクトが多いと確かに温和ですし、トラブルに見舞われにくい運勢ではありますし、最低限の努力でそこそこの幸運は得やすいですが、その分、自分の弱点に気づかないままのことが多く、逆境に陥った時の回復力はありませんから、努力の方法も知らないし、パワーもないので諦めてしまったり、凡人に甘んじたりするケースも多々あります。

上記の例だと、男運の悪いアスペクトは比較的金星と火星の凶座相や、私が最も不運かなと思うアスペクトは女性にとっては月と土星の凶座相だろうと思っています。
でも、そういう人たちは、自ら努力しなければ、いい恋愛や結婚、女性としての満足感を得ることができにくいため、自ずと努力しますから、年月を経て、素晴らしい相手に恵まれたりするケースもたくさん知っています。
要するに、人よりも多く異性関係で躓きますが、それをばねにすれば学習能力があるため、失敗は成功のもと、になりやすいわけです。
いわゆる「ピンチはチャンス」だと思えたらラッキーなのです。
私自身、月と土星はオーブは広いですがスクエアです。結婚後の苦労のほうが正直多く、特に母親としての自分自身に葛藤が多いのですが、これは乗り越えなければならないと言う運命だと思っています。
なので、女としては決して平凡な人生を送れないのですが、私自身はやはり足りない母性を仕事で生かしています。
そうすることで、素敵な母親であるようなクライアントさんからいっぱい得る事があるからです。

この仕事の最大の利点は、普通に生活していたら、社交性の乏しい私は絶対に出会えなかったような人と、仕事を通じて出会うことができるので、いろんな人の本音に触れることができます。
正直私は、専業主婦の方に実は一番コンプレックスを感じているからですが、40年来の親友も専業主婦だし、仕事を通じて知り合って、今も深い交流のある人の中には、専業主婦の人がかなりいます。
個人としての私は、考え方が必ずしも合うわけではないし、学生時代に出会っていたら友達にはならなかったようなタイプの人が多いのですが、仕事で、その人のいい部分を観ることができるので、尊敬に値する部分も多く、とても参考になるのです。
頭でっかちで物事をつい白黒決めつける私にとって、本当に温和で、自分のことよりも周りのことを考えて、全体にとって一番いい方法を考えることのできるタイプの人は、まさに私のドラゴンヘッド天秤座の課題です。

でも、私に月と土星のスクエアがなかったら、きっとこういう形で出会うことも、自分の糧にすることもなく、「合わないからつきあわない」で終わっていたような人がいっぱいいます。

ですから、運命に導かれたようにしているこの仕事ですが、本当に出会いと言う意味では、自分のハードアスペクト(太陽と土星もコンジャンクションなので凶座相になります)特に土星の凶座相は、自分のコンプレックスと向き合う事を余儀なくされるので、決して不幸ではないんだと思えます。

もともと月は金星・火星とグランドトリンですので、恋愛において激しいドラマもなく、恋愛経験もなく結婚したため、この方面での努力もありません。この方が私は不幸だなと感じます。
確かに、死ぬの生きるのと言う恋愛もないし、ストーカーに遭うこともないので、そういう恋愛をしたいわけではないですが、やはり人間としての情熱に欠ける自分自身を感じてしまうので、ハードアスペクトといかに上手につきあっていくかが肝心だなと思います。

Keyword:太陽土星ドラゴンヘッド・テイルカルマアスペクト

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