占星学の玉手箱

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Astrology

接近・分離

Category:占星学・応用知識

接近・分離と言うのは、同じアスペクトであっても影響力が違います。

たとえば、私自身が自分の人生において、非常に厄介だなぁと思うアスペクトに、月と水星のタイトなスクエアがあるのですが、これは、一般的には感情の落ち着きが乏しく、常に何かしらイライラを抱えていて、それが内向してしまうという実にフラストレーションのたまりやすいものなのです。

で、月が乙女座19度で水星は射手座17度ですからほぼ90度タイトなのですが、この場合、動く速度の速い月が水星と90度ちょうどになるのは、乙女座17度の時なので、それを追い越し、どんどん離れて行くアスペクトですから「分離」のアスペクトと言って、影響力が強く、外向的かつ強力なアスペクトなのです。

一方同じスクエアでも、もし月が乙女座15度だったら、水星の17度とちょうど90度になる乙女座17度まで近づこうとしていますので、「接近」のアスペクトと言って、内向的かつ弱いアスペクトになるため、影響力は分離よりも弱くなるのです。

私の惑星同士のスクエアを調べるとすべて「分離」だったので全て力が強いわけです。

これは、コンフィギュレーションの場合にもどの星とどの星が強いかを見るのにも使えます。
私は月(乙女座19度)・金星(山羊座21度)・火星(牡牛座17度)のグランドトリンがありますが、この中で言うと最も動きの速い月は火星を追い越し、金星に近づこうとしています。
ですから、月と火星のアスペクトのほうが、月と金星のアスペクトよりも、同じトリンでも強く作用するのです。
月と金星のトリンはとても女性にとってはありがたいアスペクトだし、優しく情緒的なのですが、自分ではさほどそうも思えないのでやはり接近のアスペクトだからかもしれません。
一方、月と火星はまあ、熱い性格があるし、勤勉だしよく働くので、自分でも納得できます。
こちらは分離のアスペクトなのでより影響力が強いのだと思います。

ですから、たとえばグランドクロスやT字などがあっても、それらの影響の仕方がどの星が中心になっているかを調べると、強弱がはっきりわかります。
T字も火星・天王星(獅子座15度)・木星(蠍座23度)であるのですが、火星・木星のオポジションは接近なのでさほど強くはなく、火星・天王星のスクエアと、木星・天王星のスクエアは分離なので強いといえます。
8宮にある天王星はどうも、自分の中での衝動性を示していて、事故運には要注意だなぁと思うわけです。

アスペクトひとつでも、やはり詳しく観て行くと結構主導権を握っている星がなんなのかがわかります。

Keyword:アスペクト

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