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Astrology

シニスター・デクスター(接近・分離の訂正)

Category:占星学・応用知識

「接近・分離」と近いものなのですが、ちょっとややこしいので補足します。

接近・分離は正確なアスペクトを形成する前なら接近で、形成したあとだと分離になるという理屈ですので、実は分離のほうが強く出ると言っても、ホラリー等では分離のアスペクトは「既に過ぎてしまったこと」になってしまいますので、使えないのです。ですから、ホラリーや、あと、引っ越す時期などを見る場合は、接近のみ観るというケースがあったりして厳密にはややこしいのです。

ただ、シニスター・デクスターという考え方だとハッキリします。
接近と似たようなニュアンスで使われるのが実はシニスター・アスペクトと言って、速度の速い惑星が正確なアスペクトに近づこうとするものを言います。
反対に、分離と似たようなニュアンスで使われるものがデクスター・アスペクトと言って、速度の速い惑星が遅い惑星を追い越したあとにつくられるアスペクトのことで、こちらの方が強力ということで、分離のほうが強いというように書きましたが、実際にはこの、デクスター・アスペクトが強いと言う書き方をしなければいけませんでした。
なにぶん私もまだまだ理論面では勉強不足でして、いい加減なことを書いてはいけませんから、補足しておきます。

太陽と月で言えばわかりやすいのですが、新月は太陽と月が正確なコンジャンクションを形成した時ですが、その後、どんどん満月に向かっていわゆる「増光期」なのですが、この時につくられるアスペクトをデクスターアスペクトと言います。(月のほうが太陽よりも速度が速いため)
そして、ちょうどオポジションになった時が満月で、その後、「減光期」になってつくられるアスペクトがシニスター・アスペクトでなのです。

ですから実際にはたとえば私の太陽(山羊座9度)と月(乙女座19度)は度数で言えば乙女座9度でタイトな120度になりますから、分離なのですが、太陽は蟹座9度でオポジションですから、それ以降の減光期なので、シニスター・アスペクトになるわけです。ですから、このトリンはシニスターなので、月の影響力は月が牡牛座の19度にある場合の分離のトリンよりも弱いわけです。
ですから、分離がすべて強いというのではなく、デクスターだった場合は、接近であっても影響力は強くなるというのが正解です。
非常にややこしい書き方をして申し訳ありません。
ですから、私自身が気にしていた水星と月のスクエアも実際には分離ですが射手座から正確なオポジションになるのは双子座ですから、乙女座の月とのスクエアはシニスターになります。
ということは、強い働きかと言えばそうでもないんだなということでした(汗

むしろ、火星(牡牛座17度)と木星(蠍座23度)のオポジションは、接近ですがデクスターのオポジションなので強いのです。ということは、やはり経済的に私は厳しい運勢を持っているのか…と納得。ただ、火星と天王星は分離かつデクスターだから強烈だし、天王星と木星も分離かつデクスターだから、強烈ではあります。

すみません。みなさんにも、分離だから影響力が強いと書いてしまいましたが、デクスターの場合が強いというように訂正します。

Keyword:アスペクト

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