占星学の玉手箱

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Astrology

適材適所

Category:占星学・アラカルト

適材適所というのは、「やはり野におけレンゲソウ」と言うようなことだと思うのですが、ホロスコープにおいてもやはり「このハウスに合う惑星、居心地の悪い惑星」というのはあります。
通常、品位と言う形で表されたりすることもあるし、ハウスの場合だと、ナチュラルサインの主星がそのハウスにあれば居心地の良い惑星になります。
1ハウスはナチュラルサインは牡羊座なので火星は1ハウスには「適材適所」で、太陽も牡羊座は高揚の座なので、1ハウスの太陽も「適材適所」となります。でも、1ハウスの太陽であってもそれが天秤座だったら、天秤座の太陽は品位が転落の座(嫌いな人の家にいるような状態)になるため、適材適所とはならないわけです。さらには、金星は1ハウスにあると牡羊座的な意味合いを持ちますが、この場合は、牡羊座の金星という放浪の座(慣れない場所にいるような状態)である品位の良くない状態であっても、1ハウスが牡羊座のナチュラルハウスであるところから、品位の悪さをカバーします。
本来そのようにかなり詳しく観ていく必要があります。

もちろん、適材適所の惑星であっても、アスペクトがよくなかったりすれば、使い方がなかなか難しいのですが、それだけ使い甲斐のある惑星と言うことになります。

惑星が入っていないハウスの場合は何度も書いているように、ハウスのカスプの主星が大事になりますので、その惑星がアフリクトされていたら、ハウスそのものがアフリクトされているということになるのです。
私で言うと3ハウスは空ですが、カスプ主星が天王星で、11ハウスならよかったのですが、残念ながら8ハウスでおまけにアフリクトされていますから、3ハウスは私の場合、弱いハウスになります。
しかも天王星は獅子座で放浪の座だし、15度なので最もパワーが低くなるし、ハプニングに弱いという自分の欠点はよくわかります。
じゃあこの天王星をいかに適材適所にするかというと、水星やアセンダントとは120度の関係になりますので、1ハウスにある太陽や水星など、やはり「自分らしい表現方法」を出していくことで、たとえハプニングがあっても、怖がらずにコミュニケーションをとっていくといいという感じでしょうか。
2015年2月19日、水瓶座と魚座の境目で(いわゆる「涙の度数」)起きた新月はちょうど私の3ハウスでした。
次の新月は来月20日、魚座29度で起きる日蝕でもあり、大事なターニングポイントになりますが、その前の新月ポイントが3ハウスということもあり、確かに新しい人とのコミュニケーションが増えています。
でも、もともとが苦手なハウスなのもあって、戸惑いが大きく、自分の思いをストレートに表現するとどうもなかなかうまく伝わらないというケースがあります。
そしてだんだん面倒になってしまい、新たなコミュニケーションの場を逸するケースが多いのです。

私が好きだった坂元裕二さんの脚本によるドラマ「問題のあるレストラン」では今度はシューベルトが登場しましたが、このドラマは何がいいかっていうと、それこそこの「適材適所」をうまく活かそうとしているからです。
でも、一筋縄ではいかない、絶対に本当だったら避けて通りたいような相手と対峙させられるわけですから、最初はぶつかったり逃げたりでもう、始末に負えません。ところが、どの人も得意分野を持っているわけで、「適材適所」だったら自分の能力をいかんなく発揮できるんだということを伝えたいドラマだと思います。
ドラマの主人公、真木よう子さん演じるたま子は、人には誰にもいいところがあるということを見出し、実に他人を思いやり、自分を薄くしながらもちゃんとリーダーシップを取れる人物ですが、もともとは不器用です。でもきっと、いろんな個性を集めて適材適所に配置する能力にはたけているからこそ、一癖もふた癖もあるような人物が嬉々として「ビストロ・フー」で働いているわけです。
絶対に実社会や学校で出会っていたら嫌いだったであろう3人(二階堂ふみ演じる「喪服ちゃん」と松岡茉優演じる「パーカーちゃん」と高畑充希演じる「ミミ」)が実はみんな子供のころシューベルトをピアノで弾いていたという共通項を持っていたという話で、3人が買い出しに行って紙コップのコーヒーを飲みながらイアフォンでシューベルトを聴いているという、本当にホッコリするシーンがものすごく印象的でした。

こんな風に、人が集まって、同じことをするのではなく、みんながそれぞれ得意分野を活かしつつ、何かを成し遂げるということはものすごく素敵だなと思うのです。

たまたま先日友人と、いつも「今年の一文字」というのは年末にやるけれど、この年(2015年)は年始に目標を立てた方が楽しいというので彼女は今年は「活」と言う字を述べていてなかなかいいなぁと思ったのです。
私も年初に目標としての一文字を掲げてもいいなと思ったので今年は「広」かなと思いました。

1ハウス主体でどうしても一匹狼の特性が強い私ですが、ここ数年、コラボレーションを通じて感慨深いものが結構あります。年初にたまたま広島に行ったので「広」ではありませんが、交流関係を広めていきたいなということです。
適材適所としては確かに私は1ハウスや12ハウス、9ハウスなどは使いやすいのですが、1ハウスと12ハウスが同時に使いやすいというのもまた面白いことで、自分の世界では1ハウスでいいですが、やはり人と関わる上で12ハウスで自我を抑えるということはできると思うので、そうすることで周りの人が生き生きと楽しげにしているのを見ているのも好きですが、このことはコラボなどでわかったことです。
そこにちょっと苦手な3ハウスを使うことができるともっといいですが、苦手なハウスとかアフリクトされているハウスの場合、その惑星に対して角度の良い惑星のあるハウスの事象を使うということが大事だと思います。

そのように2015年は結構いろんな冒険をしましたが、実は2016年に何をしたのかはあまり覚えていなくて、たぶんHPをリニューアルすることにのみエネルギーを使ったかなと思います。2017年現在、やはり家族が年を重ね、家事負担が増えているからか、家を出にくい状況が続いているからだろうとは思います。
トランジット天王星や海王星は天底近くにありますが、トランジット木星が天頂にあるだけに、フラストレーションがたまりやすいですが、2016年から2017年にかけては一文字で「家」つまり北半球に焦点が当たるような気がします。
それでも仕事ができていることを感謝しないといけませんね。

Keyword:アスペクトハウス

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