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Astrology

変化

Category:占星学・応用知識

変化を示す惑星というのはもちろん天王星もしくは徹底的な変化を促すなら冥王星です。

この二つの惑星について、なんらかのアスペクトが形成されると自分の意志とは関係なく変化が起きますが、人は概して変化に対してはワクワクする気持ちより、不安の方が多いのではないでしょうか?

もちろん、良い意味での変化ということがわかっている場合は期待が半分以上になったりします。(結婚とか新しい職場にはいるとか)
ただ、アクシデント的に唐突に訪れる変化というのは大概があまりワクワクするというものではなさそうです。

良い変化は自ら起こしたりもしますし、ある程度予測ができる変化です。でも、そうでない方の変化は、唐突に訪れる変化なので、もちろん、宝くじに当たるというようなものもないことはないですが、多くはありがたくない形でやってくると思います。

忘れもしない2011年の東日本大震災の時は、T天王星が牡羊座に移行したばかりで、T冥王星とはスクエアを形成していました。しかも牡羊ポイントでのスクエアなので影響力が広範囲に及んだのです。
それ以降、2019年ぐらいまではずっとこのスクエアは影響しますし、今年は年中比較的タイトなスクエアになっています。ですから、良くも悪くも変化が起きやすく、ここ数年、気象状況を見るとどうも、変化を感じざるを得ません。

天王星の変化を冥王星は爆発的に加速させるので、この二つの惑星がもともとアスペクトを持っているかどうかも観てみるといいでしょう。
世代の星なので、現在存命の人は100歳の人で冥王星は蟹座、天王星は水瓶座ですので、天王星が牡羊座の世代の人がスクエアを持っていますが、タイトなアスペクトをする年代はなかなかなく、1960年代半ば以降生まれで、天王星と冥王星が乙女座で合になる人がいます。

大きな惑星同士はタイトなアスペクトはなかなか形成しませんが、個人のホロスコープで見る場合は、天王星と冥王星のハーフサムの軸を観るといいでしょう。
これは「改革軸」と呼ばれているもので、そこに何らかの惑星が載ったときは否が応でも変化・変動を余儀なくされると思います。
私はネイタルの天王星がアフリクトされているせいか、変化があまり好きではありませんが、この軸には
太陽と木星が載っています。

木星が載っているということは、変化を起こせばそれなりに成功する可能性はあるのでしょうけど、太陽が載っていますので、どうも、大きな変化が自分自身にとってはあまり喜ばしいことではないようです。

先日もスピリチュアル系の友人と話をしていて、変化というのは、口でいくら「変わりたい」と言っても、本人の魂が変化を求めていない限りは変わらないということでした。

私自身も、「今のままじゃいけない」「変わらなきゃ」とよく口にしていますが、じゃあ何か行動しているかというと、実は変化を望んでいない自分がいることに気づきます。
現状に満足しているというのではなく、変化が怖いのです。要するに変化に対応するだけの覚悟がないのです。
もともと、変革軸に太陽が載っていますので、変化を良いものと捉えていない自分があるということです。

さらにはもともと地の星の多い自分は、やはり変化をどこか嫌うところがありますし、安定志向です。
そのくせ安定していると退屈というのはアセンダントの射手座の仕業でしょう。

小さな変化ならいいけれど、根底から変わりたいというのではないんだろうなというのがわかります。

ハーフサムの軸は、トランジットやプログレスの惑星が載っているときも観る必要があるのですが、トランジット冥王星が太陽の上にあるのがちょっと怖い気はするものの、ハーフサムの軸に木星や金星が載っているときというのは、使わない手はありません。

変化というのは、突然起きる場合もありますが、自ら起こすことも大事なんだなと思います。
もちろん、自分の魂が本当に変化を望んでいるのかという対話はしなくてはいけません。

Keyword:天王星冥王星トランジットプログレスアスペクト

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