占星学の玉手箱

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Astrology

父と母

Category:占星学・アラカルト

以前、母は月が支配すると書きましたが、父は太陽、つまり獅子座の支配星が支配します。
ただし、月を守護星にもつ蟹座には母性の意味がありますが、獅子座には父性の意味はなく、父性を意味するのは実は蟹座の対極にある山羊座なのです。(占星学では、対極の宮同士を対比させて見ることが大切だとされています)
山羊座の主星は土星で、父親というそのものの意味はありませんが、「老人」「年配者」「時を司る人」といった意味はあるので、年長の男性という意味での父親もそのひとつではあるでしょう。
占星学ではむしろ、太陽を主星に持つ獅子座は子供の意味がありますし、獅子座の定位置である第5宮は「恋愛・娯楽・子供」といった享楽的な明るい意味合いが強いのです。
タロットカードの「太陽」にも子供が描かれたものが多く、獅子座的な太陽の意味は、自己中心性や陽気さ、幼児性を示す場合のほうが一般的です。
ただ、太陽は生命力を示し、権威とか自分自身という本来の意味があり、これらの「強く逞しい」意味合いは父性に大きく関与してきます。
山羊座の定位置は10宮で、これは、権威とか地位、名声を示す場所です。
母親は家庭、父親は仕事、という従来の観点からすると、4宮が家庭を表しますし、10宮は天職といった社会性を示すので、合致します。
ですから、蟹座の性質には母性的な部分や内向性、依存心など女性的な性質が多く見られますが、山羊座は女性宮でありながら実は活動宮で、女性的な依存心はあまりなく、内向的であっても自発的に行動する責任感や使命感を持った場合、非常に強い星であります。
母親としての両星座を対比させると顕著で、蟹座の母親は文字通り過保護でべったり型の母親が多く存在しますが、山羊座の母親は、比較的仕事を持っているケースが多く、女性としての生き方より、人間としてのあり方を子供に示すことが多いと思います。決して子供に甘いだけではなく、厳しさや強さを教える母親が多く、「父親的な母親」のイメージがとても強いと思います。
これからの時代、もちろん、母性は大事ですが、父性も大事だと思いますし、両方を兼ね備えている母親は頼もしい存在として、尊重されるべきだと思います。
男性にとっての太陽はもちろん自分自身ですが、父親になった自分というものも表すことになりますし、年齢域では、ちょうど結婚し、父親になっていることも多い35歳から45歳を象徴します。
結婚の相性は、ですから、男性の月と女性の太陽の相性がよい場合が最もいい夫婦関係を築くことができるとされています。もちろんその逆もいいのですが、男性にとって月は妻を示し、女性にとっての太陽は夫になるので母性と父性が最も調和的になるには、太陽同士というような本質が合うかどうかということよりも、やはり親としての相性の良さははずせないところです。

Keyword:蟹座山羊座太陽

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