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Astrology

優しさってなんだろう?

Category:占星学・12星座シリーズ

2009年に自殺した加藤和彦さんの顔を思いうかべると「優しそうな人」という印象があります。

加藤さんといえば、前妻の安井かずみさんが亡くなった時のインタビューで
「悲しいけれどさびしくはない」と言っていたのがとても印象的だったのですが、仏顔というか、どう見ても優しい人にしか見えないようなタイプですね。

で、生年月日を見ると
1947年3月21日・・・多分ぎりぎりの魚座だと思います。(出生時間が不明ですが顔の感じから)
29度というのがそもそも「涙の度数」ですから彼の人生もなかなかドラマチックでそれなりのご苦労があったかと思います。

で、星を見るとソーラーチャートですが8ハウスに海王星があり、この海王星(魚座の主星です)が天王星と金星とグランドトリンを形成していて、それだけでも芸術家としての才能を示しますが、どうも、タナトス(死)へのあこがれのようなものがあったかなという気がします。
さらには8ハウスの主星が金星ですから、それもまた死を美化していますし、自殺を事件とすると12ハウスで、そこには金星があり、その主星が天王星という衝動性で
4ハウスという結果のハウスにあります。
要するに4.8.12ハウスという「ターミナルハウス」というのはどうしても弱いハウスなので、なまじ角度が良いと逃避的に自殺するケースがあります。
ただ、原因は・・・加藤さんは安井さんの死後比較的すぐにソプラノ歌手の中丸三千繪さんと再婚しているというのは知りませんでしたが、中丸さんとも2000年に離婚していたそうで今度は
「悲しくはないがさびしかった」のではないでしょうか?

なんとなく、離婚した後、寂しさに堪えていたのかも・・・。
中丸さんのコメントで「あんなやさしい人はいなかった」とのことだったそうですが、魚座は12星座中最も「優しい星」と言われます。
ただ、「優しさ」と言ってもいろいろあって、魚座は言動や立ち居振る舞いに「弱さ」があるので優しく見えるようにも思います。
感情の表出が比較的ウエットで、泣き虫さんが多いから、それが優しさに見えることもあります。
でも、本当の優しさというのは、一概には言えず、どの星座にも「優しさ」はあると思います。

魚座はそれが比較的感情表出で表れやすいのですが、反面、他人事だから優しいという、無責任な優しさでもあり、魚座の男性は結構女性を振り回す原因にもなるその「優しさ」は罪つくりです。
加藤さんも女性遍歴は多かったようですし、優しさが罪つくりだったのでは?とも・・・。

牡羊座や獅子座のように、熱い性格の人は一般的に「優しい」と表現されにくいですが、牡羊座は自分よりも弱い相手には命がけで守ろうとするのですから、優しいのです。
獅子座は自分の弱さを見せないことで相手に安心させるのもまた「優しさ」でしょう。
どの星座にも「優しさ」はあり、厳しさを伴う優しさと言うのも存在しますし、私はむしろ厳しさを伴う優しさこそが本当の優しさだと思います。

牡牛座は大地のような母性で子供を守る優しさがあります。
双子座は悲しんでいる人を楽しませようとするユーモアのある優しさがあります。
蟹座は好きな人のためならおせっかいと言われようが世話を焼く優しい星です。
乙女座は言動は厳しいため優しさとはややかけ離れますが気配りのできる優しさ、相手を思いやる気持ちが強い星です。
天秤座は感情をむき出しにせず、その場をおさめるニュートラルな優しさがあります。
蠍座は厳しさを持った優しさという意味では多分NO1です。大好きな人だからこそ、嫌われることを恐れずに苦言を呈する勇気があります。
射手座はある意味無責任な優しさがあり、怒りの感情を長引かせません。
山羊座も優しいという形容とは程遠いですが、責任感と、誠実さは決して相手を裏切らない優しさに通じます。
水瓶座も普段の言動は優しいというイメージではありませんが、博愛主義者で動物や子供好きの人が多いのです。

その意味では魚座の加藤さんは優しさと言うよりも弱さというか、「現実逃避」のような気がしました。
もちろん、本当の理由は加藤さんにしかわからないでしょうけど、とても才能のある方だけに62歳での死はあまりにも早いですね。

強い優しさと弱い優しさ・・・加藤さんの場合は後者だったのかな?と思いました。
いいホロスコープを持っている人だけに、まだまだ才能を開花できたはずだと思いました。

ご冥福をお祈りします。

Keyword:魚座4ハウス8ハウス 12ハウス 性格

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